フジテレビは5月2日、中居正広氏による元女性社員への性加害問題を受け、4月30日に公表した「再生・改革に向けた8つの具体的強化策」の一つとして、あらゆるハラスメントを一切許容しない「ハラスメント根絶宣言」を発表し、「未来永劫にわたり防止していく」と強調した。
同社は社内外を問わず、人権尊重を中心に据えた取り組みを徹底するとしている。今後、全社員に宣言への署名を求める。
●「しない」「させない」「見過ごさない」を掲げる
フジテレビは宣言において、ハラスメントを「個人の尊厳を不当に傷つける、決して許されることのない重大な人権侵害行為」と定義し、全てのハラスメントを「しない」「させない」「見過ごさない」ことを約束した。
「職位や年齢、性別、国籍などを問わず安心して働ける職場環境を再構築する」という。
社内で起きたハラスメントだけでなく、取引先などから社員に行われるハラスメントからの保護も徹底する。
国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に沿った相談窓口を拡充し、「被害者の意思を尊重した救済・是正措置を図る」としている。