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メルカリで注目裁判の「判決文」販売…実は有料データベースのコピー、「知的財産権を侵害する」として削除
メルカリに出品されていた判決文(現在は削除済み)

メルカリで注目裁判の「判決文」販売…実は有料データベースのコピー、「知的財産権を侵害する」として削除

女性に集団で性的暴行を加えたとして罪に問われた滋賀医科大生の男性被告2人の裁判の判決文が、メルカリで出品された。

販売されていたのは、2人を有罪とした一審と、逆転無罪を言い渡した控訴審の判決文など3点。それぞれ有料のデータベースの複写と説明があった。

メルカリは弁護士ドットコムニュースの取材に対し、「知的財産権を侵害する出品」にあたるとして、削除したと回答した。

●「有料データベースよりも安く見れますよ」

販売されていたもののうち、特に注目を集めていたのが、昨年12月に大阪高裁による判決だった。マスメディアなどの取材で、判決文の要旨は明らかになっていたが、全文は公開されていなかった。

しかし、有料データベースの「TKCローライブラリー」にこの判決文が掲載されたことから、弁護士らを中心に話題となっていた。

出品者は、図書館で「TKCローライブラリー」などの有料データベースから判決文を印刷したと説明、「有料データベースで契約するよりも安く見れますよ」などと書いていた。判決文は2000円で販売された。

●メルカリ「取引キャンセル・商品削除・利用制限などの対応」も

「TKCローライブラリー」の利用規約には、「私的利用もしくは内部利用目的の範囲に限り、本サービスを通じて入手した情報または資料(以下、あわせて資料という)を利用することができるものとし、当社の許可なく、資料を複製、翻案、公衆送信、出版、頒布する等、私的利用もしくは内部利用目的の範囲を超えて利用することはできません」と明記されている。

また、弁護士ドットコムニュースがメルカリに取材したところ、「ご送付いただいたような事例は把握しており、メルカリでは『商標権や著作権などの知的財産権を侵害する出品』を禁止していることから、確認次第、商品削除を実施しております」として、判決文の出品は削除されたと回答した。

さらにメルカリは、「今後も出品や利用に関する禁止行為につきましては、以下のガイドラインに従い、対応してまいります」として、次のようにコメントしている。

「お問い合わせいただいたケースを含め、禁止される出品物については、自動検知システムおよび目視により24時間365日の監視を行い、禁止行為に該当すると合理的な理由に基づき判断した場合は、取引キャンセル・商品削除・利用制限などの対応を行っております」

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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