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常磐線の「不当運賃」問題 50年の時を越え司法の場へ 鉄道工学の専門家が解説

常磐線の「不当運賃」問題 50年の時を越え司法の場へ 鉄道工学の専門家が解説

2022年10月、JR常磐線をめぐる異例の訴訟が提起されました。原告は50年来、不当な運賃格差があると疑問を持っていた金町駅や亀有駅を中心とした下町の沿線住民。JR、東京メトロ、国に対して賠償を求めています。ユーザーでないと分かりにくい複雑な問題。なぜ、放置されてきたのかー。鉄道工学の専門家・曽根悟東大名誉教授に解説してもらいました。

千葉県北西部から東京都の東部・葛飾区や足立区を通って都心に向かう常磐線は、1971年に営団地下鉄(現東京メトロ)千代田線直通になりました。上野などに通じる快速線は金町・亀有を通過し、JRだけで都心に行くには北千住での乗り換えが必要となりました。

西日暮里乗り換えが簡単ですが、JR、メトロ、JRと初乗り運賃を二重に取られることで、JRだけで行くよりも割高になってしまいました。特に駅によっては距離が近いにもかかわらず、2倍以上の差が出ています。交通費支給がある会社員はいいとしても、通学定期の学生や年金で暮らす高齢者には負担が大きいと原告は訴えています。

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