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コンビニ常連客「店員は俺のことが好き」と勘違いしてストーカー化…どう対応すれば?
画像はイメージです。

コンビニ常連客「店員は俺のことが好き」と勘違いしてストーカー化…どう対応すれば?

バイト先のコンビニにやってくる男性客がストーカー化してしまい、トラブルにーー。コンビニバイトをしている20歳の女性(学生)が、ネットの掲示板に体験談を投稿していた。

投稿によると、この男性客は60歳すぎで、「名のある会社のお偉いさん」だそうだ。女性が店頭で、余っている景品の缶コーヒーをあげたり、世間話をしたりしていたところ、「この近くに住んでんの?」「彼氏いるの?」といったプライベートな質問を投げかけられるようになった。

さらに、「暇なら電話してきてね」とレジで名刺を渡されたこともあるそうだ。女性は相手にしなかったが、今度は店の前で待ち伏せされてしまった。この時点で店長に相談して、この男性客の接客をさせないことや、もし来店したら逃げさせること、これ以上悪質になれば警察を呼ぶことになった。

しかし、男性客が来店した際に、ピーク時だったので、店長が変われずにいたところ、女性はお釣りを渡した時に手を握られ、泣いてしまった。さすがに店長が警察に通報。男性客に話を聞いたところ、「お釣り渡す時に手を支えてくれたのと、日常会話してくれたのは俺を好きな証拠」などと言われたそうだ。

この体験談に対して、「すぐ警察に知らせる案件」と店の対応の遅さを批判するコメントもあったが、今回のような被害を招かないためには、どうすればいいのだろうか。上谷さくら弁護士に聞いた。

●自分は恋愛対象ではないと安易に思わないほうがいい

「店長が警察に通報すれば、警察は店に来て男性客に口頭で注意するでしょう。そのことで、男性客のような言動が収まる可能性はあります。ですから、不安があれば、ただちに警察に連絡すべきです」

警察はどのような対応をとるのだろうか。

「今回のようなケースの場合、警察はそれ以上の本格的なストーカー対応はしないでしょう。警察がストーカー事案として警戒するには、例えば、男性客が毎日何度も店頭に現れる、頻繁に待ち伏せする、女性店員の仕事が終わるのを待って後をつける、電話番号やメールアドレスを教えるようしつこく迫る、再三手紙を渡す、などの事情が必要となるからです」

ではどうすればいいのか。

「店員と常連客の関係は難しいものがあります。営業のことを考えると、常連客には相応のサービスが必要になるでしょう。しかし、コンビニの場合、アルバイト店員は自宅や大学の近くの店に勤務していることが多いでしょうし、常連客も勤務先や自宅近くの店を利用することが多いでしょうから、店外でバッタリ会う可能性も少なくありません。共通の話題も多いでしょうから、常連客から一方的な親近感を抱かれる危険性は高いといえます。

ですから、あくまで店員と客の関係でしかない、という一線を引いた態度を示すことが重要です。店内での会話も、挨拶や天気などの話にとどめるべきです。常連客がプライベートな質問をしても、『規則で禁止されています』『店長が厳しくて』などと言って、客に過剰な期待を抱かせない対応をすべきです。客が高齢であること、有名企業に勤めていることで安心してはいけません。

社会的地位の高い人の中には、人を自分の思い通りにしたい欲求が強く、ストーカーになりやすい人もいます。また、高齢の男性の中には男尊女卑的な発想の人もいて、女性は自分の思い通りになるべきだという考え方の人もいますので、自分は恋愛対象ではないと安易に思ってはいけません。客がストーカー化しないよう店員にも防御することが必要なのです」

(弁護士ドットコムニュース)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

プロフィール

上谷 さくら
上谷 さくら(かみたに さくら)弁護士 桜みらい法律事務所
福岡県出身。青山学院大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。新聞記者として勤務した後、2007年弁護士登録。犯罪被害者支援弁護士フォーラム(VSフォーラム)事務次長。第一東京弁護士会犯罪被害者に関する委員会委員、こども性暴力防止法施行準備検討会委員、保護司。著書に「新おとめ六法」(KADOKAWA)、「犯罪被害者代理人」(集英社新書)など。

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