遺産相続の解決事例
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遠方の兄弟の複雑な相続手続を一括支援。膨大な戸籍収集から不動産登記、相続税申告の準備までを完遂した事例

80代以上 女性
この事例の依頼主 80代以上 女性

相談前の状況 遠方で暮らしていたご兄弟が亡くなり、残されたごきょうだいが相続人となった事案です。 被相続人は生前に成年後見制度等を利用しており、生活拠点も変遷していました
。遺産には、遠方にある不動産(土地・建物)のほか、複数の銀行、証券会社の口座、損害保険など多岐にわたる財産が含まれていました。 兄弟間の相続であるため、被相続人の出生から死亡までの戸籍にとどまらず、両親の戸籍にまで遡る必要があり、全国から収集すべき戸籍等の数が非常に多い状況でした。 遠方での煩雑な各種手続きを相続人ご自身で行うには物理的・時間的な負担が極めて大きく、また、相続税申告の期限も控えていたため、専門家による網羅的かつ迅速なサポートが必要とされていました。

解決への流れ 弁護士が代理人として介入し、必要な戸籍謄本類を各所から迅速に取り寄せました。その上で法務局にて法定相続情報一覧図を取得し、その後の各種手続きをスムーズに進めるための土台を構築しました。
遠方にある不動産の相続登記申請においては、登記簿上の住所と被相続人の最後の住所(住民票上の住所)のつながりを、公的書類(戸籍の附票等)のみでは証明できないという実務上の壁に直面しました。この問題に対し、被相続人に成年後見人等がついていたという背景事情や、被相続人の銀行口座から当該不動産の固定資産税が継続して引き落とされていた実績を示す客観的証拠を収集しました。これらを詳細に説明する「上申書」を作成・提出することで、無事に相続登記を完了させることができました。

並行して、地方銀行や各種金融機関での預貯金の解約・払戻し手続き、証券会社における有価証券の移管手続き、さらには損害保険の契約者変更や解約に伴う返還保険料の受領まで、多岐にわたる機関とのやり取りを一括して代行しました。 一連の手続きを進めながら、相続税申告に向けた必要書類をリスト化して計画的に収集し、申告期限に十分に間に合うよう、速やかに提携税理士へ業務を引き継ぎました。

平山 友喜 弁護士 平山 友喜 弁護士からのコメント 遠方にお住まいのご親族が亡くなられた場合、現地での手続きや点在する各金融機関とのやり取りが相続人にとって大きな負担となります。とくに兄弟姉妹が相続人となるケースでは、戸籍収集の範囲が広範に及び、専門的な知見がないと多大な時間を要してしまうことが少なくありません。
本件では、煩雑な戸籍収集から各種金融機関の解約手続き、さらにはイレギュラーな事情を含む不動産登記まで、相続に関する一連の手続きをワンストップで代行したことで、ご遺族の負担を大幅に軽減することができました。
客観的な特色として、公的書類だけで住所の連続性が証明できないという不動産登記の難局を、成年後見制度等の利用履歴と税金納付の実態を紐づけた立証によって突破した点が挙げられます。単なる書類手配にとどまらない、法的思考に基づく問題解決能力が活きた場面といえます。
また、多岐にわたる手続きを並行して進めることで、タイトなスケジュールの中でも相続税の申告期限内に税理士へのバトンタッチを間に合わせることができました。複雑な相続手続きでお悩みの場合は、早い段階で専門家へご相談いただくことが、ご負担を減らし、迅速かつ確実な解決へと至る近道となります。

平山 友喜 弁護士
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