
地域密着型で依頼者に寄り添う〜中小企業の支援、家事事件からインターネット問題まで幅広く対応
「あそこに行けば何とかなる」という地域に密着した頼れる存在でありたい
ーー弁護士を目指したきっかけやその理由についてお聞かせください。
弁護士を目指すようになったのは、高校の終わりごろでしょうか。毎日通勤する父の姿を見て、「サラリーマンは大変そうだな」と思ったんです。また、組織に属するより独立して働く方が自分には向いていると自己分析していました。
もともと学問として法律に興味を持っていたため、どうせなら最難関と言われる司法試験に挑戦しようと思い、法学部に進学しました。
ーー注力分野を教えてください。
現在は溝の口で法律事務所を開設し、地域に密着した形で活動しています。
注力しているのは、中小企業や自営業の方の支援です。祖父が町工場の経営者で、子どもの頃から中小企業の経営の苦労や大変さを肌で感じてきました。弁護士になったら中小企業を応援する仕事がしたいと思っていたんです。
ひとくちに中小企業といっても相談内容はさまざまです。
不動産・建設分野のお客様が多いため、不動産問題の取り扱い件数が多いですが、従業員の労働トラブルや債権回収といった会社の問題だけでなく、経営者の相続問題や離婚問題など家庭のトラブルの相談を受けることもあります。
中小企業は、仕事に家庭問題が入り込んだり、親族の構造がそのまま会社の組織図だったり、仕事と家庭の区別があいまいなことも少なくありません。企業法務と家族法が混ざりあったところを行き来しながら業務にあたっています。
もちろん、企業だけでなく、相続に離婚に交通事故、借金の整理など、個人の依頼も多数いただいています。「あそこに行けば何とかなる」という地域に密着した頼れる存在でありたいと思っています。
ーーインターネット問題にも対応されていますね。
インターネット上の誹謗中傷やそれに伴う情報開示請求などの依頼は、近年一気に増えています。もともとインターネットは興味のある分野なので、弁護士として積極的に関わっています。事務所の柱にしていくつもりで今後も力を入れていく予定です。
ーーお仕事をされるうえで心がけていらっしゃることを教えてください。
基本的なことですが、人の話をよく聞くことです。
仕事に一生懸命取り組んでいても、つい見落としてしまうことがあります。思い込みで解釈していたり、依頼者の話を聞き落としていたり、依頼者の希望とズレてしまうことは起こりやすいものです。そうならないように、依頼者の話をきちんと聞き、確認しながら進めることを意識しています。
これは、トラブルの相手側に対しても同様です。相手やその代理人の話もしっかり聞くことで、別の部分に解決の糸口があったり、こちら側の要望を満たせる解決策が意外なところにあったり、さまざまなことに気づくことができます。
ーー弁護士として活動してきた中で印象に残っているエピソードを教えてください。
尊敬する先輩弁護士にお願いし、案件の対応に一緒に入らせていただく機会を得たことがありました。仕事を近くで見て、弁護士として想定をはるかに超えた動きをされていて、対応の仕方などとても刺激を受けました。
ネット上の名誉毀損の開示請求を行ったのですが、先輩とともに取り組めたのはとても良い経験になりました。全体を通して関わることで解決までの見通しがつき、次の依頼にもしっかり反映することができました。
ーー弁護士としてやりがいを感じられるのはどのようなときでしょうか?
以前ご依頼いただいた方が「彼に任せてよかったから」「あの先生にお願いしたら安心」というふうに言っていただいて、新たなご紹介に繋がることがあります。私ら弁護士には自分をはかる指標がなかなかありませんが、依頼者と信頼を築けていたことを実感できると、弁護士として評価いただいていると感じてやりがいを感じます。
シェフや飲食店からの相談も
ーー趣味は何ですか?
自宅での料理も外食も食べることが好きです。自然に飲食店の経営者やシェフの話を伺うことが多く、結果的に仕事面でも飲食店の支援をすることが増えてきました。また会食の席での何気ない雑談からご相談を受けたりすることもあります。
休日は家族と食事を作ることが多いです。最近は調理家電が楽しくて、「ホットクック」を愛用しています。先日カレーを作ったときは、玉ねぎを炒める面倒な工程をホットクックに任せて、私は仕事の書類を書いて過ごしました。料理自体も好きですし、家電で効率よく作ることも楽しんでいます。
マンガや海外ドラマが好きで、特に弁護士が出てくる作品はつい見てしまいます。特にアメリカのリーガル・サスペンスは一大ジャンルで面白い作品も多いですね。マンガでも最近さまざまな弁護士が描かれるようになってきました。最近は地に足のついたキャラクターが増えてきた気がしますね。マンガを読みながら「これはかなり取材しているな」などと、弁護士視点でも楽しんでいます。
料理を作る人も、マンガやドラマを制作する人も、作り出す才能を持っている方にはジャンルを超えて魅力を感じます。
ーー今後の展望について教えてください。
現在は、中小企業・不動産問題を中心に、IT、飲食店、クリエイターのサポートといった領域にも積極的に関わっています。今後も経験を積み、さらに一歩踏み込んだ対応もしていきたいと思っています。
また、地域密着型であることは今後も変わりません。相続や離婚問題、インターネットトラブルなど、さまざまな依頼にお応えしたいです。
ーー最後に法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
法律トラブルは早めに手を打つにこしたことはありません。ご相談いただいて特に問題がなければそれはそれで安心できます。まずは気軽に来ていただいて、お話をお聞かせください。