
地元・横浜で人と人とのつながりを大切に最善の解決に向け尽力
司法修習で検察官志望から弁護士志望に
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
中学生のころに正義を貫く検察官に憧れを抱き、検察官を目指していたのですが、司法修習で弁護士の仕事を経験したことをきっかけに、検察官志望から弁護士志望に切り替えました。
弁護士は検察官とは違い、依頼者と直接顔を合わせて事件解決に努めます。さまざまな人の人生に関わり、事件を解決したときには感謝される。そんなところに魅力を感じたのです。
また。検察官は刑事事件しか扱いませんが、弁護士は離婚や相続、交通事故など、さまざまな事件を扱います。日々変化のある弁護士の仕事が私の性格に合っていると感じました。
弁護士になって10年以上経ちますが、さまざまな相談に対応する日々はとても充実しています。弁護士の道を選択したことは間違いではなかったと実感しています。
ーー注力分野を教えてください。
離婚、交通事故、相続です。依頼が多いことから自然と注力するようになりました。この3分野はこれまで多くの案件を手がけてきて、どのような相談であっても対応できると自負しています。
この先、自動運転が普及することによって交通事故は減っていくことが予想されますが、完全になくなることはまだまだ先の話だと思いますので、被害者救済に努めたいと思っています。
一方で、離婚と相続は、結婚や家族の形が多様化していくことによって、これまで以上に幅広い知識と柔軟な対応が求められると思います。時代の変化とともにトラブルの性質が変わることを意識し、ブラッシュアップしながら対応していきたいと思います。
依頼者の気持ちを汲みながら最善の解決策を提案
ーー依頼者のために心がけていることはどんなことでしょうか。
当然のことではありますが、依頼者の話をしっかり聞くことです。
依頼者は都合の悪いことを話さなかったり、自分に都合のいいように置き換えてしまったりすることがあります。後になって事実を知ったり、聞いていなかったことを相手方に指摘されるのは、依頼者にとって望ましくない結果につながります。
依頼者が話したくないと思っていることや不利になるような内容でも、こちらから質問するなどして聞くようにし、対応策などしっかり準備することが、結果的に依頼者を守ることになります。
また話を聞くときは、依頼者への理解を示すようにしています。依頼者に共感し、寄り添う言葉をかけることを心がけています。
ーーやりがいを感じるのはどんなときですか?
事件が解決したあとに、依頼者から手紙などで近況を教えていただくことがうれしいです。
離婚問題の依頼者から「再婚しました」という報告があったり、刑事事件で弁護をした人から「社会人としてがんばっています」という連絡をいただいたことがあります。
「楽しく生きています」と元気に生活されている様子を教えてくださると、依頼者の人生が明るい方向に進む手伝いができたのだと感じ、弁護士はやりがいのある仕事だと思うことができます。
ーーご自身が思う強みはどんなことでしょう。
事務所のある神奈川県横浜市は、私が生まれ育った場所でもあります。土地勘があることや、古くからの知人が多いことが強みになっていると思います。
弁護士になってからは、青年会議所に加入して地域の活動に積極的に取り組んだり、異業種交流会やロータリークラブに参加するなどして、地域に関わるさまざまな人や企業と交流を深めています。
以前、DV被害者の引越しの際に、引越し業者を紹介したことがあります。私がよく知っている業者だったこともあり、配偶者に知られることなく、即時に行動することができました。弁護士として活動する上で、人や企業との繋がりは大変役に立っています。
交流している人の中には税理士や司法書士、測量士、土地家屋調査士といった他士業の人も多く、連携して仕事をしたり、依頼者に紹介したりしています。紹介するのは私が信頼している人ばかりなので、依頼者にも安心していただけるのではないかと思います。
これからも、人とのつながりを大切にしながら活動していきたいと考えています。
趣味はバイク。知識を生かし交通事故事案にも役立てる
ーー休日はどのように過ごしていらっしゃいますか?
休日も仕事をしていることが多いのですが、土曜日の夜は必ず家族で食事をするようにしています。また、月に1回は旅行をしたり、テーマパークに遊びに行ったりして、家族との時間を楽しんでいます。
ーー趣味を教えてください。
バイクです。仕事のときもバイクを移動手段として使っています。小田原や東京の裁判所に行くときにもバイクを使うのですが、バイクに乗ることで仕事のオンオフを切り替えることができて、気分転換になっています。
バイクに乗っていることが交通事故事件で役に立つことがあります。バイクならではの挙動があるので、事故の状況確認や証拠集めなどの際に「バイクの場合はこうなるはずだ」という視点で見ることができます。
バイクに乗っている弁護士は少ないと思うので、趣味であると同時に強みにもなっています。
ーー今後の展望を教えてください。
これまで通り、離婚、交通事故、相続を注力分野にしながら、さまざまな事件に対応していきたいと思います。
また、これまで扱うことのなかった分野にも取り組みたいと考えています。今注目しているのは、システム開発に関わるトラブルです。システムの不具合や契約問題など、システム開発に伴うトラブルを扱っていきたいと考えて、プログラミングの勉強を始めました。
重点取扱分野の一つに加えられるように、積極的に取り組んでいくつもりです。
ーー最後に法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
「もう少し自分でやってみよう」「こじれたら弁護士に相談しよう」と考える方がいらっしゃいますが、相談に来られたときにはすでに手遅れだったり、事態が悪化してしまうということが起こり得ます。トラブルを抱えたら早めに相談していただくことが大切です。
予防的な観点で弁護士を活用することも、意識していただけるといいと思います。例えば、当事者間で曖昧な合意書を作ってしまい、のちにトラブルに発展するケースがあります。契約書を結ぶときや何かに合意するときは、文章作成だけでも弁護士に依頼をすることで、無用な争いを回避することができます。
早め早めの対応は、依頼者にとって最善の解決になりますし、トラブルを未然に防ぐことにもつながります。ぜひ早めにご相談ください。