
病気の予防のために健康診断を受けるように、悩みを抱えたら弁護士に気軽に相談してほしい
離婚、相続、企業の労務、債権回収に注力
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
中学生に見た「ナニワ金融道」というドラマが法律に興味をもったきっかけです。法律を知っているか否かが人生の分かれ道になるような場面が多く描かれていて、中学生ながらに法律の面白さと怖さを知り、自分も法律を学んでみたいと思うようになりました。
ーー現在注力している分野について教えてください。
現在注力している分野は離婚と相続と、企業の労務問題や債権回収です。
離婚は以前勤務をしていた事務所で鍛えられ、強みを持つ分野になりました。長年解決できずに悩んでいる人も多いので、弁護士として「人生の再スタート」を応援したいと思い注力しています。
相続分野については、感情のもつれを防いで少しでも早く解決することが家族全員にとってのメリットが大きいと考えています。遺言書の作成などで生前の段階から相続準備をサポートして、争いが起こることを未然に防ぐことにもやりがいを感じています。
企業側の労務管理は、労働者側と対立するイメージがあるかもしれませんが、決してそうではありません。良い会社の仕組みをつくれば良い人材が集まります。そのサポートができればと思い、取り組んでいます。
ーー弁護士として心がけていることはありますか? また、やりがいを感じるのはどんなときでしょうか。
法律相談を受けていただくからには、やはり「解決に向けて前進している」と感じていただけるようなアドバイスを心がけています。初回相談だけであっても、話をした後に少しでも解決に向けて進めたと思ってもらえるようにわかりやすい説明を意識しています。
やりがいを感じる瞬間としては、やはり今までまとまらなかった問題に双方が納得して和解できた時はうれしいですね。弁護士として尽力した甲斐があったと喜びが大きいです。
特に離婚や相続はお金と感情が絡んでいて、合理的に解決できず時間がかかるケースも多いので、和解に達した時には達成感もひとしおです。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
ある高齢の方の離婚事件が印象に残っています。
ひとつは、夫が失踪して40年以上経った女性からの離婚相談でした。実家のお墓に入るために苗字を戻したいと考えたのでしょう。
戸籍を調べるうちに、失踪した夫は存命だということがわかりました。夫にコンタクトをとると、夫婦のボタンの掛け違いのようなできごとで失踪してしまったことがわかり、「もう少し早く夫婦で話し合う機会があれば、別の人生があったのではないか」と思い複雑な気持ちになったことを覚えています。
最終的には無事に離婚できたのですが、とても印象に残っている案件です。
他士業との連携を強化していきたい
ーー休日はどのようにお過ごしですか?
子どもと庭で遊んだり、六甲山のハイキングコースを歩いたりと、家族の時間を過ごすことが多いです。
あと、ラーメンを作ることが趣味です。料理をすると気持ちの切り替えができてリフレッシュできます。学生時代はラーメンの食べ歩きをしてスープの研究を研究をするくらいこだわっていました。子どもがもう少し成長したら一緒に調理したいですね。
ーー今後の展望について教えてください
様々な分野の法律相談をこなしていると、「横のつながり」の大切さを感じることが多いので、今後はたくさんの異業種の方と交流していきたいです。
例えば相続分野では司法書士や不動産業者の方と連携することで、登記や不動産の処分などもスムーズに進めることができます。
また、信託業務にもチャレンジしたいと考えています。成年後見制度よりも自由度が高いので、依頼者のメリットが大きいと感じています。弁護士にとって未開拓部分が多い分野なので、実務経験を積んでいきたいですね。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
法律相談は「健康診断」のように使っていただいても良いと考えています。
病気の予防として健康診断を受けるように、少しの不安でも弁護士に質問することで大きなトラブルに発展することを防げます。また、ご自身から一歩でも動くことで問題解決につながります。問題を抱える方々を、少しでも早く解決へ導けるように尽力するので、ぜひ気軽に相談に来てほしいと思います。