「あたしね、不倫で出来た子なんです」 「離婚してもらって産んでくれ。本当にさ」
そんな投稿がThreadsで注目を集めました。この投稿に対し、不倫の末に生まれた婚外子や、不倫によって家庭が壊れた当事者の子どもたちによる体験談が多く寄せられています。
●「主人のシモのお世話をありがとう」
ある投稿者は、知人の体験を紹介しました。
その知人は、既婚男性と交際していた母親のもとに生まれたそうです。父親は離婚せず、認知もされないまま育ったといいます。
知人が中学生の時、父親の妻が突然自宅を訪れ、「主人のシモのお世話をありがとうございました」などと母親に言い放ったそうです。
知人はその出来事をきっかけに人間不信となり、さらに高校進学を控えた時期には、妻から母親に対する慰謝料請求があり、高校への進学を断念せざるを得なかったといいます。
知人は「自分の両親は罪深いことをした」「自分は罪の子なんだ」と思い詰め、精神的な不調を抱えるようになったとのことです。
●「本妻の子だけど父に捨てられた」
一方で、「不倫された側」の家庭で育った子どもからも声が上がっていました。
ある投稿者は、父親が不倫相手と家庭を築いたため、父親の顔を知らずに育ったといいます。
「私は本妻の子だけど、実父には捨てられたと思っている」
そう語る投稿者は、「不倫相手との間に子どもが生まれたからといって、全員が幸せになるわけではない」とうったえています。
女性は、自身よりも母親のほうが大きな傷を負ったのではないかと振り返りながら、不倫によって傷つくのは配偶者だけではなく、その子どもたちでもあると指摘しました。
●子どもの権利を守るために重要な「認知」
これらの投稿に対し、「不倫は良くないけど、生まれた子どもに罪はないのに」「親たちは不倫で頭がお花畑になってるだけ」「不倫は誰も幸せにならない」など、共感の声が寄せられています。
現在の民法では、婚内子と婚外子で相続分に差はなく、法的には同じ権利が保障されています。ただし、その前提となるのが父親との法律上の親子関係です。
父親から認知されていない場合、法律上は父子関係が認められず、養育費の請求や相続などの権利行使が難しくなるケースがあります。
そのため、親の関係性とは切り離して、子どもの権利を守る観点から認知は極めて重要だとされています。
不倫をめぐる問題では、配偶者や不倫相手の責任が語られがちです。しかし、どのような事情で生まれた子どもであっても、その尊厳や権利が損なわれてよい理由にはなりません。親の選択と、子どもの権利は別問題として考える必要があるでしょう。(監修:濵門俊也弁護士)