
専業主婦が熟年離婚したら「夫の年金」で悠々自適に暮らしていけますか?
離婚をひそかに計画しています。専業主婦なので、離婚後の経済面にはかなり不安です。離婚しても夫の年金が半分もらえると聞きました。夫の勤務先は、福利厚生がしっかりしているので、退職された方々も、悠々自適の年金暮らしを送っているようです。半分もらえるなら、専業主婦の私でもやっていけそうですが、実際のところ、どうでしょうか?
あゆみさん(47歳)からの相談
A. 過剰な期待は禁物です
結婚していた時に支払った厚生年金や共済年金の「支払い実績」を夫婦で半分に分割する制度を「年金分割」といいます。
将来、夫がもらえる年金の半額を受給できると誤解されている方もいるのですが、もらえる年金が純粋に半分に分けられるわけではありません。

年金は、国民年金、厚生年金、企業年金(一部の方)の「3種構造」になっています。
気をつけたいのは、「年金分割」では、厚生年金・共済年金の「支払い実績」のみが対象になっていることです。
自営業者のように加入しているのが「国民年金」だけの方は、この制度の対象外です。
熟年離婚を考える方が、老後の生活資金として、分割された年金をあてにしていることがあります。
でも、よほど夫が高収入でない限り、分割年金だけで生活ができることはできませんので、過剰な期待は禁物です。
全体の半額ではないので無理だと思います。離婚後、自分で厚生年金に入れば受け取り金額が変わるので少しは暮らしが楽になるかも?です。