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三船美佳さんと神田正輝さんが否定する熱愛報道ーー「離婚裁判中の交際」は問題あり?
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三船美佳さんと神田正輝さんが否定する熱愛報道ーー「離婚裁判中の交際」は問題あり?

新年早々、歌手の高橋ジョージさん(57)と離婚裁判中のタレント三船美佳さん(33)が、32歳年上の俳優神田正輝さん(65)と交際していると、スポーツニッポンが報じて、大きな話題になった。だが、双方の事務所は報道を完全否定している。

スポニチによると、三船さんは、神田さんが司会を務める情報番組に出演していて、昨年夏ごろに交際に発展したという。ただ、三船さんは、高橋さんとの離婚裁判が続いており、決着のメドが立ってない状態だとされる。

交際報道が流れたことについて、ネットでは、「裁判中なのに何してるんだか 余計不利になるぞ」「高橋ジョージ氏が三船美佳と神田正輝氏に対して慰謝料を請求するべき」といった、裁判への影響を懸念するコメントが見受けられた。

三船さんと神田さんの主張通り、誤報ということであれば、離婚裁判への影響はないだろうが、一般論として考えて、離婚裁判中に別の相手との交際が発覚した場合、なにか問題が発生する可能性はあるのだろうか。小田紗織弁護士に聞いた。

●「離婚までの道のりは長く辛いものになる」

「一般論ではありますが、離婚裁判中に妻が別の男性と交際していることが発覚した場合、夫は次のような行動を取り得るでしょう。

(1)『不貞』を理由に妻や相手の男性に『慰謝料請求』をする

(2)妻から離婚を求めている場合、『不貞をしている妻の離婚請求は認められない』と裁判で主張する

(3)妻が男性との交際に夢中で、妻の元にいる子どもの育児がおろそかになっているから『親権者として相応しくない』『父親を親権者にすべきだ』と裁判で主張する

ただ、こうした夫の言い分が裁判で認められるかどうかは、別の話です。長くなりますので詳細は割愛しますが、妻に交際相手がいたとしても、(1)〜(3)が必ず認められるとはいえません」

小田弁護士はこう説明する。つまり、夫が慰謝料を請求しても、必ず認めてもらえるとは限らないということだが、それでも「離婚裁判中に異性と交際することはリスクがある」という。

「裁判では、夫の(1)〜(3)の言い分が認められる可能性もあります。認められないにしても、その主張について裁判所が審理をすることになりますから、妻は、夫が主張する『あることないこと』にいちいち反論せねばなりません。また、裁判も長引いていき、離婚を望む妻にしてみれば、離婚までの道のりはさらに長く辛いものになります」

では仮に、今回の報道が事実だとした場合、どんな影響を及ぼしうるのだろうか。

「今回の報道が事実であるとして、高橋さんが(1)~(3)の主張をすれば裁判が長引き、場合によっては、高橋さんの主張が認められることもあります。

しかし、高橋さんと三船さんの離婚の裁判は世間で注目を浴びています。高橋さんが(1)~(3)の主張を控えるとしても、世間で(1)~(3)のような意見が出てくることは当然に考えられることです。個人的には、三船さんがそのようなリスクを冒すとは思えません」

小田弁護士はこのように話していた。

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プロフィール

小田 紗織
小田 紗織(おだ さおり)弁護士 神戸マリン綜合法律事務所
法科大学院1期生。「こんな弁護士がいてもいい」というスローガンのもと、気さくで身近な弁護士を目指し活躍中。

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