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「裸の写真」送るとリスクだらけ…不特定多数に公開、脅迫の材料に使われることも
画像はイメージ(ryanking999 / PIXTA)

「裸の写真」送るとリスクだらけ…不特定多数に公開、脅迫の材料に使われることも

元交際相手に対し、フェイスブックで裸の写真を送り、返信を強要したとして、1月24日、24歳の男性医師が強要の疑いで逮捕された。

報道によれば、この医師は昨年9月、連絡をしても返信してこない元交際相手の女性に対し、女性の裸の画像とともに「返事がないけど、(写真を)好きにしてもいいのかな」などのメッセージを送り、返信するよう強要した疑いが持たれている。

このようなニュースが後を絶たないが、他人に自分の裸の写真を撮らせたり、渡したりすると、どのようなリスクがあるのだろうか。弁護士ドットコムの法律相談コーナーに寄せられた複数のトラブル事例を紹介したい。

●身近な人にばら撒かれ、職場に拡散するリスクも

多いのは、友人や職場の人に見られてしまったという投稿だ。

ある女性は「付き合っていた彼が私の裸の写真を、友達に私の許可なく知らない間にSkypeで送っていました」と別れた彼氏とのトラブルを相談していた。交際中に、女性が嫌がっているにも関わらず、撮影された写真だという。消すように頼んでも、消してもらえていないそうだ。

また、以前に交際相手に撮影された画像が職場内で拡散されてしまったというケースもあった。

●インターネット上で不特定多数に公開される可能性

裸の写真がSNSやアダルトサイトに公開されてしまったという相談も寄せられていた。

元交際相手に裸の写真を取られたものの、強く拒否できなかったという30代女性は、「突然音信不通になり、今は全く連絡が取れないのですが、彼が私に無断で複数の出会い系サイトに顔は写らないようにしてある私の裸の写真を掲載していました」と相談を寄せていた。いつまた掲載されてしまうのかと不安な日々を送っているそうです。

また、別の女性の場合、10年間ダブル不倫をしていた男性が「私の裸と二人の性行為のビデオを10年間分パソコンに持っていた」そうです。「彼は私の顔をボカシを入れ勝手に出逢い系サイトに私の裸の写真を載せたりしてるんです」と憤りの声をあげていた。

●脅迫の材料に使われることも

裸の写真は、公開されるだけではなく、金銭の要求などの脅迫に使われることもある。

ある女性は、以前交際関係にあった男性から、以前に送った裸の写真を買い取るよう要求され、「買い取ってくれないのであれば、他に買ってくれそうな人を探す」と、お金を払わなければ写真をばらまくことを示唆されたという。

他には、中学生のころ、SNSで知り合った男性から、スカイプで見せてしまった裸の画像を口実に、性行為を求められたというケースもあった。相談者は、要求に応じずにいたところ、個人名や学校名を特定されてしまい、男性のSNSに「あれから画像や動画では満足できない、家に行ってみようかな」という投稿がされていたため、犯罪に巻き込まれるのではないかと不安だと話していた。

それぞれが、様々な法的問題に発展しうるケースだ。まさにリスクだらけと言ってもいいだろう。まずは求められても、撮らせない、送らない、ということに尽きるだろう。

(弁護士ドットコムニュース)

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