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大阪維新・市議がライバルの選挙ポスター"デジタル落書き" 苦情殺到、選管「警察に相談」
落書きされたかのように加工された選挙ポスター(大阪の本田リエ市議のXより)

大阪維新・市議がライバルの選挙ポスター"デジタル落書き" 苦情殺到、選管「警察に相談」

大阪維新の会に所属する大阪市議がX(旧ツイッター)に投稿した写真が波紋を広げている。投稿は、大阪府交野市議選のポスター掲示場を撮影したもので、大阪維新の会の立候補者以外の選挙ポスターが、すべて落書きしたかのように緑色でつぶされ、見えないよう加工されていた。

これに対し、「他の立候補者へのリスペクトが感じられない」「バーチャル選挙妨害」といった批判が投稿に寄せられており、交野市長は「許されない」として、大阪市議会に抗議したという。

また、交野市選挙管理委員会にも「この投稿に問題はないのか」という問い合わせが殺到しており、警察に情報共有しているという。

●交野市長が大阪市議会に抗議

問題の写真を投稿したのは、大阪市の本田リエ市議。交野市議会選の投票日前日にあたる9月9日、Xに次のように投稿した。

「交野市の皆さま 市議会議員選挙の投票日は明日9月10日です 維新の会からは5人が立候補してます 是非投票よろしくお願い申し上げます。」

投稿には、交野市議選の選挙ポスターが貼られた掲示場の写真もあったが、大阪維新の会以外の立候補者のポスターには、緑色で塗りつぶして顔が見えないように加工されていた。

応援する立候補者や、一緒に写っていた自身の顔も塗りつぶされたという交野市の山本けい市長は、この投稿に対して、「候補者や私の顔を塗り潰したことは絶対に許されません。」とXで批判し、怒りをあらわにした。

山本けい市長の投稿によると、大阪市議会に抗議したが、個人の市議がおこなったことで、対応しないと返事があったという。

●交野市選管「警察に情報共有しています」

本田市議に対して批判が殺到したことで、交野市選挙管理委員会は「苦情」の対応に追われているといい、「選挙後なので選管には捜査権はないのですが、警察には情報を共有しています」と話している。

弁護士ドットコムニュースが総務省に問い合わせたところ、「実際に選挙ポスターに落書きした場合は、公選法225条に違反する可能性があります」としながら、選挙ポスターの写真を加工して投稿する行為が公選法に違反しているかどうかは、「個別の事例なので言えません」と回答した。

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