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痴漢に狙われる共通テスト受験生、「助ける準備、できていますか?」 警視庁や鉄道各社が異例の対策
自由が丘駅で痴漢撲滅を訴える生島ヒロシさん(右端)と平川そよ花さん(左端)(2023年1月12日/弁護士ドットコム撮影)

痴漢に狙われる共通テスト受験生、「助ける準備、できていますか?」 警視庁や鉄道各社が異例の対策

大学入学共通テストが1月14日、15日に全国で実施される。毎年この時期になると、試験会場に向かう受験生を狙った痴漢を呼びかける悪質な投稿がSNSでみられることから、警視庁や鉄道各社は、異例の痴漢撲滅対策に乗り出している。

都営地下鉄は1月11日から痴漢撲滅キャンペーンを始めた。受験シーズンに合わせて実施するのは初の試みで、被害者を痴漢から助けるよう周囲に協力を求めているのが特徴だ。警視庁も鉄道各社と連携して、警視庁防犯アプリ「Digi Police」(デジポリス)の利用を呼びかけている。

●都営地下鉄は都立大学生とポスター作成

「助ける準備、できていますか?」

そう書かれたポスターが1月11日から都営地下鉄駅構内や車内で掲示されている。このポスターでは、痴漢を目撃した人がどのように行動できるかを次のように説明している。

画像タイトル 痴漢撲滅のための車内ポスター(提供画像)

(1)車内非常通報器を『押して』助ける

(2)スマホアプリ(デジポリス)を『見せて』助ける

(3)『声かけ』で助ける

「今回、初めての試みとして、都立大学の学生さんの意見を聞いてポスターを作成しました」と都営地下鉄の広報担当者は説明する。

学生からは、「痴漢を目撃した際に具体的な対処法を知っていることで、被害者を助けることが可能となり、痴漢行為を許さない社会づくりにつながる」といった意見が出たという。

都営地下鉄ではこれ以外にも車内や駅構内の警備の強化や、動画による啓発活動などを実施する。

●警視庁の防犯アプリ利用呼びかけ

また、東急電鉄の自由が丘駅でも1月12日、タレントの平川そよ花さんが警視庁碑文谷署(目黒区)の一日署長として訪れ、駅の利用者に痴漢撃退のためのデジポリスの使用を呼びかけた。

警視庁ではSNSで受験生を狙った痴漢行為を呼びかける悪質な投稿があることから、鉄道各社と連携して痴漢の警戒を行っている。碑文谷署の担当者は「痴漢に遭ってしまった被害者を周囲が協力して助けられるよう、呼びかけていきたいです」と話している。

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