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池袋暴走事故、遺族は「聞いていて悔しかった」と涙 被告人質問であらためて無罪主張
会見で語る松永拓也さん(2021年4月27日、弁護士ドットコムニュース撮影)

池袋暴走事故、遺族は「聞いていて悔しかった」と涙 被告人質問であらためて無罪主張

東京・池袋で2019年4月、乗用車が暴走し12人が死傷した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)の罪で起訴された男性(89)の被告人質問が4月27日、東京地裁であった。

検察官による被告人質問を終え、妻・真菜さんと長女・莉子ちゃんを亡くした松永拓也さんは、東京・霞が関の司法記者クラブで開いた会見で次のように話した。

「ドライブレコーダーの映像と加害者の話にはたくさんの乖離があった。映像を見ても考えを変えられない人だと思った。聞いていてくやしかったし、私には理解できない。自分が悪いと思っていないなら、気軽に『ご冥福を祈る』『申し訳ない』なんて言ってほしくない」

●被告人質問で「ブレーキを踏んだ」

この日の被告人質問で、被告人は事故当時について「車が制御できずおそろしく感じ、パニック状態になった。ブレーキを踏んだが減速せず、ますます加速した」と話した。また事故当日、「走る前に車のブレーキのチェックをしたが、異常はなかった」とも語った。

被告人は初公判でも、「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶しており、車に何らかの異常が生じて暴走した」と起訴内容を否認していた。

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