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「ニセ警察」や若年層の被害急増…SNS型投資、ロマンス詐欺で総額3200億円超に 警察庁発表
警察庁・国家公安委員会・総務省庁舎(kash* / PIXTA)

「ニセ警察」や若年層の被害急増…SNS型投資、ロマンス詐欺で総額3200億円超に 警察庁発表

警察庁は2月12日、2025年の特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況(暫定値)を発表した。特殊詐欺の被害額は約1414億円(前年比ほぼ倍増)、SNS型投資・ロマンス詐欺は約1827億円(同43.6%増)で、合計3241億円を超えた。

特殊詐欺の認知件数は2万7758件(前年比31.9%増)、被害額は1414.2億円(同96.7%増)で、いずれも著しく増加した。1日あたりの被害額は3.9億円にのぼる。SNS型投資・ロマンス詐欺は1万5142件(同47.9%増)、被害額1827.0億円(同43.6%増)で、1日あたりの被害額は5.0億円。両者を合わせると、1日あたり約9億円の被害が生じている計算になる。

●「ニセ警察詐欺」が被害急増の主因

特殊詐欺の増加を牽引しているのが、警察官等をかたり「捜査名目」で現金等をだまし取る「ニセ警察詐欺」だ。認知件数は1万936件で特殊詐欺全体の認知件数の39.4%を占め、被害額は985.4億円にのぼる。

発表では、ニセ警察詐欺について「令和6年後半頃から被害の増加が顕著であり、令和7年の総認知件数及び被害総額が前年に比べて著しく増加している主たる要因」としている。1件あたりの被害額は910.8万円と高額で、特殊詐欺全体の平均(521.8万円)を大きく上回る。

●若年層にも被害拡大、20〜30代の被害が顕著

従来は高齢者が主な被害者とされてきた特殊詐欺だが、若年層への被害拡大が目立つ。オレオレ詐欺では30代が2268件(前年比326.3%増)、20代が1744件(同357.7%増)と急増し、20〜30代が認知件数の27.9%を占めた。

ニセ警察詐欺の認知件数は30代が2221件と最多で、次いで20代が1686件。一方、被害額では70代が266.1億円と最も多く、年代によって被害の様相が異なっている。

●SNS型詐欺ではYouTube広告経由が急増

SNS型投資詐欺の当初接触ツールでは、YouTubeが1221件(前年比2005.2%増)と爆発的に増加した。著名人の画像や動画を無断使用した広告が確認されており、「必ずもうかる」「元本保証」などの文言を含む広告も見られたという。被害時の連絡ツールはLINEが9割以上を占めた。

暗号資産を使った被害も拡大しており、暗号資産送信型の認知件数は1233件(前年比919.0%増)と約10倍に急増。SNS型ロマンス詐欺でも暗号資産送信型が2148件(同173.3%増)に達し、被害金等交付形態の多様化が進んでいる。

警察庁は、犯行グループの海外拠点の摘発や、関係事業者と連携した被害防止対策を推進するとしている。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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