2023年に亡くなった歌手、八代亜紀さんの追悼アルバムの「特典」が物議となる中、八代さんのアート作品や楽曲を管理する会社「八代ミュージック&ギャラリー」は4月14日、公式サイトで「刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めている」と発表した。
そのうえで「本件問題作の発表そのものは極めて不愉快な出来事であり、絶対に許すことのできないもの」「今回のような蛮行に対しては、八代亜紀の名誉を守るため、あらゆる方策を講じてまいる用意」と表明している。
同社は3月27日、代理人弁護士を通じて、追悼アルバムの発売元に照会書と通知書を送付したが、回答期限を経過した本日までの間に、何らの回答や対応はないという。
また、管轄警察署等への相談事項として、「死者の名誉棄損罪のほか、『フルヌード写真』に関するわいせつ物頒布等罪、解散法人において営業活動を行い収益を上げることの税法上の問題点等、あらゆる問題をその対象としております」とした。
問題となっているアルバムの発売元は、鹿児島市のレコード会社。同社の公式サイトやSNSによると、「お宝シリーズ」と題したアルバムは4月21日発売で、プライベートで撮影された八代さんの「ヌード写真」が特典として封入されるという。
アルバム発売が雑誌などで報じられると、SNSでは「八代さんの名誉を傷つけている」「なんとか発売を止めたい」「リベンジポルノじゃないの?」など、ファンを中心に批判の声が上がった。
また、アルバム発売中止を求めるオンライン署名も活発化しており、すでに大手レコードショップやネットショップでは取り扱い中止となっている。