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バナナ滑り台製造メーカー、2月から注意喚起を強化 「不安与えたことをおわびします」
メーカーが安全対策を発表したバナナスライダー(東京都内、弁護士ドットコム撮影)

バナナ滑り台製造メーカー、2月から注意喚起を強化 「不安与えたことをおわびします」

一部の利用者が落下するなどの事態が起きているバナナ滑り台を巡り、遊具製造メーカー「コトブキ」(東京都港区)が2月2日、「『バナナスライダー』の安全性について」と題して公式ホームページ上でプレスリリースを発表した。

リリースは深澤幸郎社長名で 「安全性に関する見解や対処指針を迅速にご案内できず、各種メディアの報道等にもあるように、設置者・利用者の皆様に対して不安を与えてしまった事に関して深くお詫び申し上げます」と冒頭で説明している。

●6歳以上なら安全実証されている

業界団体・日本公園施設業協会(JPFA)が定める安全規準に則っていることを明記した上で、細かい設計についても「対象年齢の児童による十分な滑降試験も重ね安全であることを実証している」とした。

実際に事故に遭った人たちによると、分岐部分で引っかかってバランスを崩したり、落下したりしているという。

これに対し、同社は「側壁がない部分での落下の高さは60センチ以下で、分岐点にぶつかって乗り越えた場合でも、対象年齢である6〜12歳の平均的な身体モジュールを考慮し、60センチを超えるような高さから直接落下しないよう設計されている」と説明する。

●対象年齢の周知に努める

一方で、事故が「対象年齢(6〜12歳)未満の幼児によるものと報告されている」とした上で、2月から保護者に分かりやすいよう、全ての設置箇所に4つの対処をするとした。

1. 滑り出し部のパネル外側に保護者向けの対象年齢と注意喚起のためのサインの掲示
2. 滑り出し部のパネル内側に利用者向けの注意喚起・滑り方サインの追加掲示
3. スライダー側壁の外側に注意喚起サインの掲示
4. 未設置の納入事例に対するセーフティーマットの設置推奨の啓蒙

今後もホームページやSNSで安全な利用についての情報を伝え、安全・安心な公園遊具の利用推進に努めるとしている。

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