安倍晋三元首相が7月8日11時半ごろ、奈良県・大和西大寺駅付近で、演説をおこなっていた際、銃で撃たれたことを受け、日本弁護士連合会は同日、「基本的人権と民主主義に対する重大な攻撃であり、断じて許されるべきものではない」とする小林元治会長の声明文を発表した。
報道によると、安倍元首相はその場に倒れ、心肺停止の状態で病院に運ばれたという。現場で銃を発砲したとする男性は、その場で現行犯逮捕された。
声明文では、「選挙期間の応援演説中に銃器を使用して尊い人命を脅かすことは、その動機がいかなるものであれ、国民を不安に陥れる卑劣な行為というだけではなく、言論の自由を封殺するもの」と犯行を強く非難。
日弁連として、「今回の凶行に対し強い憤りを表明し、今後とも表現の自由の保障に向けて一層の努力を続ける」とし、「暴力行為や、銃器犯罪を社会から根絶するよう、弁護士の使命を貫徹していく」との決意を明らかにした。
声明全文は日弁連のサイト(https://www.nichibenren.or.jp/document/statement/year/2022/220708.html)にも掲載されている。