依頼者の意向と弁護士の方針を丁寧に擦り合わせ、納得のいく解決へ導く
実家のお寺の檀家さんが相続問題に悩む姿が、弁護士を目指した原点
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
私の実家はお寺で、檀家さんから相続や離婚など家族の問題について父が相談を受けている様子を幼少期からよく見ていました。父は僧侶として「人間として望ましい在り方」という観点からアドバイスをしていて、それはすばらしいことだと思っていました。私は、父の良いところも踏襲しつつ、法的観点からもトラブルを根本的に解決して人の役に立ちたいと思うようになりました。それが弁護士を目指した原点です。
ーー現在の注力分野を教えてください。
遺産相続や離婚問題、交通事故、刑事事件、企業法務を手がけています。
もともと、実家で檀家さんの相続問題を解決したいと思ったことが弁護士を目指した原点なので、遺産相続には今後も取り組んでいきたいと思っています。「遺産分割の話し合いがまとまらない」「遺言の書き方がわからない」「相続人の行方がわからない」など、さまざまな相談が寄せられます。
ーー仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
解決までの方針を依頼者に丁寧に説明して、方針や解決の見込みについてきちんと理解・納得していただいてから案件を進めることを意識しています。
弁護士から見て法的によい結果だと思われる解決と、依頼者が望む解決の姿はしばしば食い違うことがあります。弁護士の方針と依頼者の希望が異なっていると、どんなに弁護士が努力しても依頼者の満足は得られません。依頼者も弁護士も、お互いによい結果に満足できるよう、案件を進める前にきちんと方針に納得してもらうことを心がけています。
「依頼者の希望を丁寧に把握することの大切さ」実感した離婚事件
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
依頼者の希望を丁寧に把握することの大切さを実感した事件が印象に残っています。依頼者は夫のDVとモラハラを理由に離婚を望んでいましたが、夫は離婚を拒否したため、裁判で争うことになりました。
DVやモラハラ被害を受けている方は、一刻も早い離婚を望むことが少なくありません。DV加害者に対する恐怖で、一切の関わりを持ちたくないと希望する方もいます。それに対して、その依頼者は早期に離婚を成立させることよりも、「自分がどんなに辛い思いをしたのかを夫に伝えたい・知ってほしい」という思いを持っていました。
依頼者の思いをヒアリングするうちに、そうした依頼者の希望に気づいた私は、時間がかかったとしても、依頼者の思いを夫へ伝えるプロセスを重視して手続きを進める方針をとりました。念入りに打ち合わせを重ね、どんなことを伝えたいのか丁寧に聞き取り、法律的には解決に必ずしも必要ではない事情であっても、できる限り書面に盛り込んで裁判所に提出しました。主張が食い違う部分については追加で証拠を用意し、依頼者の思いをさらに伝えました。
結果としては時間がかかりましたが、最終的に無事に離婚を勝ち取ることができました。依頼者は、離婚できたこともうれしいが、それ以上に、自身の思いをしっかりと伝えられたことが嬉しいととても感謝されました。
依頼者が何を望み、どのように解決したいのかを、最初にしっかりと擦り合わせて案件を進めることの大切さを実感した案件でした。
法的トラブルは誰でも遭遇する可能性ある
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
休日は、野球を見ることが多いです。私は千葉ロッテマリーンズのファンで、シーズン中は毎週のようにスタジアムで観戦しています。また、お笑いも好きで、野球のオフシーズンはお笑い番組を見ていることが多いです。
また、美味しいと評判のお店を探して食べに行くことも好きです。
ーー今後の展望を教えてください。
引き続き遺産相続に注力していきたいと思っています。遺産相続は私が弁護士になりたいと思うきっかけになった分野であると同時に、困っている方が多い分野でもあります。実際に相続が起きてからのトラブルはもちろん、遺言などの生前対策も積極的に取り組んでおり、どんな悩み事でも気軽に相談していただきたいと思います。
ーー最後に法律トラブルを抱えて悩んでいる方にメッセージをお願いします。
法律トラブルを抱えて悩んでいる方はあなただけではありませんし、弁護士に相談することは何も後ろめたいことではありません。一人で抱え込まずに、お気軽にご相談ください。