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【熟年離婚】離婚するなら一銭も出さないと言い張るモラハラ夫から700万円の財産分与を獲得して離婚したケース
相談前の状況
結婚して20年以上が経ち、子供はまだ大学に通っていますが、成人していますので、モラハラ夫との別居・離婚を考えています。
夫にそれとなく別居の話をしたのですが、「出て行くなら、一銭も金はやらない」と言われてしまいました。その後も、「離婚に応じてやっても良いが、一銭も渡さない」と言ってきます。夫はともかくケチなので、夫が言いそうなせりふだと思って聞いていました。
今後の子供の学費の支払もありますし、今は私も働いているから良いのですが、定年になった後の生活にも不安があります。しっかりともらえるものはもらった上で離婚したいと考えています。また、夫は口が達者なので、自分では言い負けてしまいますので弁護をお願いします。
さらに、これから別居の段取りを整えなければいけませんので、別居の手順についてもアドバイスを下さい。
ーーーーーーーーーーー(モラハラ夫の特徴等)ーーーーーーーーーーー
【金銭感覚】夫は自分が興味を持っている趣味にはかなりお金をかけるのですが、家庭の生活費は普段から出し渋ります。子供の大学の教材や定期代の支払で生活費が足りない月に、不足分を要求しましても、「おまえが仕事を増やして払え」と言われたこともあります。ともかくケチです。
【説教】私もあまりに家計が厳しいときには、夫に強く生活費をお願いするのですが、夫は逆ギレし深夜に2,3時間説教されることもあり、正座で説教を延々と聞かせられたこともあります。
【独善的】ともかく夫は自分が中心に地球が回っているというような考え方の人物ですので、何か家庭内でトラブルが起きると「おまえが悪い」が口癖です。また、過去自分が言ったことも平気で否定し「そんなことは言っていない」などと言います。ともかく、夫は自分の非を認めません。
解決への流れ
別居にあたっての準備の進め方、置き手紙の書き方までアドバイスをもらいましたし、別居直後に秦弁護士から夫に連絡を取ってもらいましたので、スムーズに別居を開始することができました。
ただ、離婚協議の段階から、夫は、「家内が勝手に出て行ったので、慰謝料を請求する」「勝手に出て行ったやつには金を払う必要がない」などとむちゃくちゃなことを言っていたようで、秦弁護士を通じて、早急に離婚調停と婚姻費用分担調停を起こしてもらいました。
まずは、婚姻費用分担調停の話し合いを先行させて、早めに月々の生活費を確保できるようにしました。
夫は当初から離婚には反対していなかったのですが、私に対して慰謝料を払えだとか、財産分与についても色々と難癖をつけてきました。ともかく何でも言えることは言って、一円でも財産分与で渡すお金を安くしようという印象でした。
多少の妥協はしましたが、最終的に700万円の財産分与を獲得して離婚できましたし、夫側に子供の学費全額負担の約束もさせることができました。
夫は本当にケチなので、法律で財産分与が認められていると言っても、簡単に妥協してこないと考えていました。案の定、下記の通り、夫は色々と難癖をつけてきましたが、的確に応戦し、納得できる金額を獲得して離婚できました。
ーーーーーーーーーー(夫が財産分与で難癖をつけてきた点)ーーーーーーーーーー
①地方に夫名義の投資用不動産があったのですが、それについては独身時代のお金で買ったものなので財産分与の対象外
②株式は、夫の特別な才能によって大きく値上がりしたので、財産分与の対象外
③預金は独身時代の貯蓄額の方が多いので、差し引きするとゼロ評価とすべき
④これまでも転職を繰り返してきたので、退職金はもらえない可能性が高いから、財産分与の対象外
⑤確定拠出年金も中途退職した場合には認められないため、財産分与の対象外
秦 真太郎 弁護士からのコメント
今回のケースの夫は、典型的なモラハラ夫でしたから、ご依頼者様ご本人が直接夫に相談して円滑に別居できるケースではありませんでした。
そのため、モラハラ夫に断らずに別居したのですが、このような別居スタートでは、別居直後の混乱も予想されますので、綿密に計画して別居をスムーズにスタートさせることができたのは良かったと思います。
また、調停については、婚姻費用分担調停を先行させ、相手に月々の生活費を支払わせることでプレッシャーをかけながら、財産分与の話もできましたので、調停段階では最大限獲得できる財産分与額にて決着できたのではないかと思います。
夫側がともかく難癖をつけてきましたので、決着までには時間がかかってしまいましたが、納得が行く金額での解決になったのではないかと思います。
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