企業の紛争解決や渉外法務に豊富な実績〜依頼者の話を深く広く聞き、解決策を見出す
「理不尽さを許さない」思いを貫き弁護士に
ーー弁護士を目指した理由を教えてください。
子どものときから、理不尽なことがあると言い返せずにはいられない性格でした。小学生の時に整髪料をつけて登校していたのですが、あるとき、先生から理由もなく禁止されたんです。なぜ禁止されたのか納得できず、「先生もつけているのに、どうして僕はダメなんですか?」などと反論して撤回させたことがあります(笑)。
その頃から弁護士という仕事があることは知っていて、意識もしていました。権力に対して法律の力で対抗できることや、トラブルで困っている人を助けられることに魅力を感じ、「将来は弁護士になりたいな」と夢を描いていましたね。
中学・高校に進んでも、理不尽さを許さないスタンスと弁護士への思いがブレることはありませんでした。大学は法学部に進学し、卒業後はロースクールに入学しました。実際の事件を素材として問題点と解決策について考えたり、あるテーマに基づいて仲間と議論したりする中で、法律を学ぶ楽しさを実感し、弁護士への憧れがより強くなりましたね。司法試験を突破し、2011年から弁護士として仕事を始めています。
ーーこれまで、どのような案件を手掛けてきましたか。
最初に勤めた事務所は、東京都内で離婚案件を最も多く扱っていると言われる事務所でした。離婚案件だけではなく、付随する相続案件を手がける機会も多かったです。1年目からすべてを任せてくれる事務所で、多種多様なケースに1人で取り組み、実務能力が鍛えられました。
もっとも印象に残っている事件は、2年目のときに担当した医療過誤事件です。当時医療過誤の経験が全くなかったにもかかわらず、依頼者は私を信頼して事件を任せてくれました。私の目から見ても医療過誤があったことは明らかでしたので、「依頼者の信頼を裏切るわけにはいかない!」という思いで必死に事件に取り組んだ結果、医師の友人も協力あり、良い結果を得ることができました。
その後、企業案件にも対応できるようになりたいと考え、製薬会社に転職しました。企業内弁護士として法務部と知的財産部両方の仕事を担当し、契約書のチェックや知的財産権の特許出願、訴訟などの業務をおこないました。
個人案件と企業案件の両方の経験を積んだ上で、企業の紛争解決を軸に仕事がしたいと思い、2017年に現在の山本特許法律事務所に入所しました。2年間アメリカに留学し、ニューヨーク州の弁護士資格も取得しています。現在は、山本特許法律事務所の東京オフィスの責任者として業務をしています。
ーー現在はどのような分野に注力していますか。
得意としているのは、企業の紛争解決や、海外留学経験を生かした英文契約書作成です。
製薬会社での経験を通じて薬機法に詳しくなったので、医薬品や化粧品、ネットでの通販やサービスを提供するeコマース(EC)の分野にも注力しています。
特に、訴訟案件は得意分野で多種多様な案件を扱っており、特許権侵害訴訟、商標権侵害訴訟、著作権侵害訴訟などの知財関連の訴訟だけではなく、株主総会決議不存在確認訴訟、競業他社から根拠なしに「欠陥商品である」とネットに書き込まれたことに対する損害賠償請求訴訟や債権回収訴訟、離婚や相続、不動産に関する個人間の訴訟も手掛けています。
本業に集中できるように弁護士を活用してほしい
ーー仕事をする際に心がけていることはありますか。
問題を解決する上でもっとも大切なのは、依頼者から情報を幅広く聞き出すことです。そのために連絡の取りやすさと話しやすさを大切にしています。例えば、メールのやり取りだけではなく、LINEやZoom、chatworkなど、依頼者にとって一番便利なコミュニケーションの方法を選べるようにしています。
弁護士によっては自身の考えや見立てと合わない主張は切り捨てる人がいるようです。しかし、私の場合は、解決につながるポイントはどこに潜んでいるかわからないので、とにかくどんな情報でも提供してもらえるよう積極的に話を聞く姿勢を貫いています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象に残っている出来事を教えてください。
別の弁護士が対応していた企業の債権回収案件を引き継いだことがあります。半年以上続いていたのですが、私が引き継ぎ、1か月で決着がつきました。決め手となったのはコミュニケーションです。依頼者と話をしていく中で、ふとしたことから相手の預金口座に関する情報を入手し、仮差押手続を経て解決できました。依頼者からとても感謝されて顧問契約も結んでいただきました。
この案件で実感したのは、やはり、依頼者と対話を重ねたからこそ気づけることや引き出される情報があるということです。コミュニケーションの重要性を改めて感じた案件として、印象に残っています。
ーー法律トラブルで弁護士を活用するメリットは何でしょう。
配偶者との関係がうまくいっていない人は、車の運転に集中できず、交通事故を起こしやすいと聞きます。それと同じで、もし自分で事件を解決しようと思ったら、法律について調べたり書類を書いたりすることに時間を取られて、とても本業には集中できないと思います。それなら最初から弁護士に依頼する方が、本業ややりたいことに集中できますし、法律知識と経験に基づいて対応してもらえるので、早期に適切な解決が望めるでしょう。
企業の場合、月5〜6万円の顧問料でいつでも弁護士に相談できると考えれば、顧問契約は非常にお得だと思います。法務部員を1人雇うよりもはるかにコストを抑えられますから。小さい企業でも、弁護士と顧問契約を結び、法務関係をきちんとカバーしているところはトラブルが起きにくいですし、順調に業績が伸びている印象があります。
豊富な経験に加え、何でも話せる雰囲気が強み
ーー先生の強みは何ですか。
前面に立って戦うスタンスを貫ける点です。弁護士として最初の3年間は個人の紛争案件の実績を多く積み、その後は現在に至るまで企業の案件に注力してきました。個人・企業の案件ともに、豊富な経験値から解決の引き出しをたくさん持っています。どんな内容の案件が来ても怯むことはありません。
相談に来た方から「こんなに話しやすい弁護士がいるんですね」と言われることがよくありますが、これは最初に勤めた事務所の経験が生きています。代表だった女性弁護士が、話し方や感情の出し方がとても上手で、その先生の前では誰もがリラックスして話をしていました。先生から直接教わったことや、依頼者とのやりとりを見聞きする中で学んだことを活かし、気持ちに寄り添うコミュニケーションを心がけています。
弁護士の世界はまだまだ敷居が高いと思われていますが、私は何を話しても許してくれそうな雰囲気を出しているようです(笑)。肩の力を抜いて、どんなことでも安心してご相談ください。
ーー今後の展望をお聞かせください。
引き続き、企業の案件を軸に取り組んでいきたいです。顧問契約を結んでいる企業に対しては、法律問題だけではなく経営面でもプラスになるアドバイスを提供し、売り上げ向上に貢献できればと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
弁護士は敷居が高いと思われるかもしれませんが、中には私のように、「気さくで話しやすい」と言われる弁護士もいます。弁護士は決して怖い存在ではないので、自分だけで抱え込まず気軽に相談してください。
相談のタイミングはなるべく早めがおすすめです。相談が遅れると解決まで時間がかかる場合があります。自分では手に負えなさそうと思った瞬間、あるいは相手が何か主張してきた段階で、一度、弁護士にアクセスしていただければと思います。