離婚問題への真摯なサポート。弁護士20年以上の経験と知識を活かして依頼者の権利を守る
憲法の理念に感動して法律に興味を抱く
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
小学生のとき、公民の授業で学んだ憲法に感動したことが、法律に興味を持ったきっかけです。9条の「戦争の放棄」など、憲法の理念に子どもながらに感銘を受けて、法律を勉強したいと思いました。
大学は現代文化学部に進学したのですが、法律の勉強をしたいと思って、大学に通いながら司法試験の予備校に通いました。ただ、そのときは法律を学ぶことが目的で、司法試験を受験するつもりはありませんでした。
その後、就職活動を始める頃になって、民間企業に就職するよりも法律の世界に進みたいと考え、司法試験受験を決意しました。
ーー最終的に弁護士になろうと決めたのはいつ頃ですか?
司法試験合格後、司法研修がはじまる前に1週間ほど、現在所属している川崎合同法律事務所でプレ研修をさせてもらったんです。そのときに、依頼者の救済のために活動する弁護士の先生方の姿を見て、「この人たちと一緒に仕事がしたい」と思い、弁護士の道に進むことを決めました。
事件を解決するという意味では、弁護士も検察も裁判官も同じ立場といえるかもしれません。しかし、依頼者の立場に立って、一緒に喜んだり怒ったりしながら問題を解決できる弁護士に魅力を感じました。
家庭内の不平等を解消して権利を守る
ーー現在の注力分野を教えてください。
離婚案件に注力しています。私が弁護士になった頃はまだ女性弁護士が少なかったため、自然と離婚事件の依頼が多く寄せられました。
当時、女性の社会進出や男女の賃金格差が話題になっていましたが、私自身は女性の権利問題についてあまり関心がありませんでした。しかし、離婚案件に関わる中で、家庭内にもモラハラなどの不平等な力関係が存在することを認識したんです。
弁護士の介入によって配偶者との力関係が一変するわけではありませんが、当然の権利を実現するためのサポートをしたいという思いで、離婚問題に取り組んでいます。
ーー弁護士登録された2002年頃と比べて、離婚問題の傾向に変化はありますか?
身体的暴力は減少していると感じます。学校内での体罰が減少したのと同様に、社会全体で暴力に対する意識が変化したことが影響しているのだと思います。しかし、精神的な暴力であるモラハラなどは依然として存在し、問題解決に向けた取り組みが必要です。
さらに、子育てに関わる男性が増えていることから、親権争いが増加しているように感じられます。かつては女性が親権を取るのが一般的でしたが、男性が子育てに積極的に関わるケースが増えたことで、親権を主張する男性が増えています。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
依頼者が適切な判断を行えるよう、丁寧な説明を心がけています。依頼者が納得した上で進めることが大事ですから、わからないことや疑問点があれば、その場で質問できるような雰囲気を作ることに努めています。
また、依頼者の立場や感情に共感し、理解することを心がけています。話を聞く際には、依頼者の視点から物事を考え、信頼関係を築きながら、適切なサポートやアドバイスを提供しています。
ーーこれまでの活動で印象に残っているエピソードはありますか?
シェルターに避難しているDV被害者の離婚案件で、探偵に尾行された経験があります。ある日の調停後、依頼者と一緒にタクシーで移動していた際、後ろをついてくる不審な車両がありました。その車が依頼者を尾行していることに気付き、タクシーの運転手に後ろの車を振り切ってもらうよう頼んだのです。緊張感溢れる状況で、まるで刑事ドラマのような現実に直面したことが印象深いです。
この経験から、DV被害者が直面する危険や苦境を身近に感じることができました。依頼者の安全を守るためには、法的な手続きだけでなく、実際の状況に対応する覚悟も必要だと痛感しました。
相談することで心が軽くなることがある
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
趣味はパズルゲームです。スマートフォンで数独やナンプレなどのゲームを楽しんでいます。
休日は、2年半前に引き取った保護猫と過ごしています。猫と遊んだりじゃれたりすることが、心を癒してくれます。
ーー今後の展望として、どのようなことをお考えですか?
引き続き、離婚問題に力を注いでいきたいと考えています。弁護士として活動を始めた当初は、自分よりも年上の依頼者から信頼を得ることが難しいと感じることもありました。
しかし、経験を積むと同時に自身も歳を重ね、40代、50代以上の方々も相談しやすい年齢になったのではないかと思います。これまでの経験を活かし、幅広い年齢層の依頼者をサポートしていきたいと考えています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えている方へメッセージをお願いします。
最初の一歩を踏み出すことは、非常に勇気が必要です。例えば、心の状態が悪いと感じていても、心療内科を受診することにためらいを感じる方が多いように、法律トラブルに対しても「まだ自分で解決できる」と思って、先延ばしにしてしまう方は少なくありません。
医師や弁護士と話すだけで、心が軽くなることもあります。相談をしたからといって、必ずしもその場で依頼しなければならないわけではありませんので、1人で悩みを抱え続けるよりも、まずは相談してみてください。
離婚しようかどうか迷っている段階の方からも多くの相談を受けています。まだ離婚の決断をしていない方に離婚を勧めることは絶対にありません。知識を得るためにも、事前に相談することは大切です。どんな些細なことでも、ぜひお気軽にご相談ください。