「悩み抱える人がすぐ駆け込める場所でありたい」地元に根差し、身近な困りごとを丁寧に解決
偶然手にした司法試験受験雑誌が弁護士を目指すきっかけに
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
公務員として北海道庁に勤務しはじめた20代前半の頃、本屋で司法試験の受験雑誌を偶然手に取ったことがきっかけです。書かれていた合格体験記を読み、面白そうだなと思い司法試験にチャレンジしてみたくなりました。
公務員の仕事をしながら、夜や休日など空いた時間を活用して、独学で勉強していました。また、職場で異動を希望して、弁護士と関わる機会のある仕事に携わることができ、勉強のモチベーションを高めていました。
法律を勉強するのは初めてでしたが、かえってそれがよかったです。興味の赴くままに新しい知識を得て、面白さを感じるばかりでした。
闇金問題で画期的最高裁判決勝ち取る「今も誰かの役に立っていれば嬉しい」
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
相談の多い分野が自然と注力分野になっています。依頼が多いのは離婚や相続で、昔に比べるとかなり増えました。借金問題は今でも相談が多い分野です。
ーー仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
当たり前のことですが、ひとつひとつの案件に手を抜かず、できる限り依頼者の要望に応えることを心がけています。
具体的には、その場で処理できることを後回しにしないことです。面談時に「裁判をしたい」という要望があれば、その場で訴状を作成します。その場で作成することで、必要な情報や証拠がわかるので、すぐに依頼者に聞いて対応を進めることができます。
中には、依頼者の要望が法的には難しいと思われることもありますが、頭から否定しないようにしています。難しいケースであることを伝えた上で「どうしても裁判を起こしたい」と依頼者が望む場合には、裁判に臨むこともあります。
結果的に依頼者の熱意が伝わり、「やってよかった」という結果になることもあります。難しいと思っても、時には諦めずにやってみる姿勢が大事なこともあります。
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
ヤミ金の被害者がヤミ金業者に損害賠償を求めた裁判で、著しく高利での貸金契約は無効で、すでに返済してしまった分は損害として賠償請求できるという最高裁判決を勝ち取ったことです。
たしかに法律論からすれば、最高裁判所の結論におかしい点はありません。しかし、借りたお金は返すものと心のどこかで思っていたので、ここまで法律論を貫く結論が出るとは驚きでした。「闇金から借りたお金を返さなくてよい」という最高裁判決は、この裁判が初めてでした。
ヤミ金は少なくなったとはいえ、今も根強く残っていて、ヤミ金からの借金の返済や取り立てに苦しんでいる方も少なからずいます。この判決が今も誰かの役に立っていれば嬉しいです。
悩み抱える人が駆け込める場所でありたい
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
昔はよく登山や釣りに行っていました。登山は高校時代に山岳部に入って始めました。釣りは小学校の頃からやっていて、海釣りも川釣りもします。ここに魚がいるだろうなという予想が当たった時がやはり楽しいです。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
悩みを抱え駆け込んでくる依頼者が多くいらっしゃいます。引き続きそういった方々の力になりたいです。
昨今依頼が増えている相続分野に関しては、家族信託についても勉強をし、取り組んでいければと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
「もっと早く相談をしておけばよかった」と言う相談者が少なくありません。弁護士は敷居が高いなど、さまざまな先入観で相談を躊躇する方もいますが、迷っている間に物事が進み、手遅れになってしまうこともあります。手遅れになる前に早めにご相談いただければと思います。