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2017年04月07日 11時00分

産休・育休から復帰後、3割がトラブル経験…「残業できないならバイトになれ」発言も

産休・育休から復帰後、3割がトラブル経験…「残業できないならバイトになれ」発言も
キッズラインと弁護士ドットコムの共同調査より

産休・育休から復職した際、仕事の範囲が狭められたり、不本意な配置転換を命じられたりするトラブルを経験した女性が、3割を超えることが、ベビーシッターサービス会社「キッズライン」と弁護士ドットコムの共同調査によってわかった。

アンケートは、2017年3月にインターネット上で、キッズライン社の会員を対象に実施し、女性269人が回答。

復職した際に、育児に起因するトラブルを経験したのは31.2%。トラブルの内容(複数回答可、回答数:80)で、もっとも多かったのが「仕事の範囲を狭められる、仕事が任されにくい状況におかれる」(36.3%)。

次に「希望しない仕事内容、職種、部署への移動」(26.3%)、「同僚との関係が悪化」(22.5%)、「給与を下げる、上げられないなどと言われる」(22.5%)と続いた。「退職をすすめられる」(8.8%)、「降格を命じられる」(5%)との回答もあった。

●「時短をとっているのが恥ずかしくないのか」

フリー回答では、具体的なトラブルの内容が寄せられた。仕事内容がいわゆる「マミートラック」(子どもを持つ女性の昇進や昇格が期待できないキャリアコース)になったことへの不満、配置転換や在宅勤務などで両立を目指しても、期待を裏切られたなどという声が目立つ。

「復帰前は担当を持っていたが、復帰後は担当を外れ、補佐業務になった。社内で、復帰した人が私以外いなく、ロールモデルがいない」

「異動が決まっていたのに、前日にパワハラな部長との面談で、育児と仕事の両立しようというのは欲張り的な反応をされ、異動を潰された」

「責任は同じなのに、在宅勤務だからと給料がフルで支払われない」

育児のための短時間勤務制度をめぐるトラブルも多かった。

「時短をとっているのが社会人として恥ずかしくないのかと言われた」

「育児短時間勤務制度があるが、周りにかなり負担なのでとらないで欲しいと言われた」

ひどい事例では、退職を促された人もいる。

「残業ができないなら、アルバイトへと言われた。出産が繁忙期に重なったら、じゃあこの繁忙期どうするつもりなの? どうしてくれるの? と詰められた」

「復帰のときに二人目を妊娠中だったので、退職を促されました」

「上司が裏で退職に追い込むために色々と動いていることを他のトップから教えてもらった」

●異議申し立ての結果、解決したのはわずか18%

トラブルを経験した人のうち、異議申し立てなどに動いたのは37.9%。その結果、「解決した」のは、わずか17.9%で、「状況は変わらなかった」が43.6%、「解決はしなかったが、状況は良くなった」が33.3%だった。「状況は悪化した」も、5.1%あった。

なお、申し立てなどをしなかった理由としては、「反論しても変わらないという諦めがあったから」(32.8%)、「成果を出していないなどの後ろめたさがあったから」(19.4%)「反論したかったが、立場的に言えなかった」(17.9%)など、女性の側にも遠慮する気持ちが強いことがうかがえる。

【調査結果の詳細〈3人に1人、育休明けに職場トラブルを経験【復職後トラブルに関する調査】(キッズライン総研)〉→https://kidsline.me/magazine/article/89 】

(弁護士ドットコムニュース)

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