DVやハラスメントなど、女性が抱えるさまざまな問題に関する無料の電話相談「女性の権利ホットライン」が、6月27日に実施される。弁護士ら専門家と女性相談員が応じる。主催は、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会、日本弁護士連合会。
●女性に対する暴力や離婚問題をアドバイス
ドメスティック・バイオレンス(DV)やストーカー、離婚、養育費、面会交流のトラブル、職場における性差別やセクハラ、セクシュアル・マイノリティに対する差別など、幅広い内容について相談を受け付ける。
こうした問題にくわしい弁護士が、法律的な観点から適切なアドバイスをおこなう。
相談は、6月27日(金)午前10時から午後4時まで、専用の電話番号(03-3593-3111)で受け付ける。また、必要に応じて面談による継続相談(初回無料)も可能としている。
●「法律問題かどうかわからなくても気軽に電話を」
昨年の「ホットライン」で相談担当だった捧(ささげ)愛弁護士は「昨年は、夫からのDV被害に遭って逃げたものの、今後どうしたら良いかわからないといった相談や、職場でセクハラを受けて困っているといった悩みが寄せられた」と話す。
ホットラインをきっかけに、弁護士会が開く法律相談会や女性支援のNPOなど、適切な窓口につながることができるメリットもあるという。
今年も相談担当をつとめる捧弁護士は、次のように呼びかけている。
「悩みを抱えていても、どこに相談したらいいのかわからないという方が多いと感じています。しかし、このホットラインは、弁護士事務所を探したり、訪問したりするよりも気軽に利用できます。
弁護士だけでなく、シングルマザーやDVなどの相談に日頃から多数対応している女性相談員も同席しますので、法律問題以外の相談でも対応できます。もし自分の悩みが法律問題なのか判断がつかなくても、気軽に電話をしていただければと思います」