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経営が「まずい棒」、倒産寸前の苦境を自虐ネタでお菓子に…銚子電鉄が8月3日発売へ
発売予定の「まずい棒」(銚子電鉄提供)

経営が「まずい棒」、倒産寸前の苦境を自虐ネタでお菓子に…銚子電鉄が8月3日発売へ

関東の最東端を走る銚子電鉄(千葉県銚子市)。乗客が少なく、「空気を乗せて走ってるようなもの」と竹本勝紀社長自らが表現するほど崖っぷちに立っている。ただ苦境の時こそ笑顔を絶やさないようにしようと、オリジナルのスナック菓子「まずい棒」の発売を決めた。8月3日から、銚子電鉄の犬吠駅などで販売する。

●「味はまずいわけじゃないから、安心を」

「まずい棒」は、経営がまずいことになっていることにちなんだネーミングだ。銚子電鉄は売り上げの7割を「ぬれ煎餅」に頼るほど、本業の鉄道運賃収入が振るわない。車両の老朽化などに伴い維持管理費が膨らんでいくなか、ぬれ煎餅だけに今後も頼るわけにはいかなかった。第2の柱として、「まずい棒」に期待をかけている。

まずい棒の第一弾は、コーンポタージュ味。秋以降には焼きとうもろこし味の販売も目指す。価格は1本50円(税込)で、まとめ売りなら15本セットで600円(同)とする。

竹本社長は「当社の経営状況がまずくなるまで、売り続けたい。味がまずいわけじゃないので、そこは安心してほしい。一人でも多くの方に銚子電鉄に乗りに来てもらって、銚子電鉄の経営がまずいことになっていることを想像しながら味わってほしい」と話している。

銚子電鉄は、銚子駅から外川駅の6.4kmを営業区間とする。地元のシンボルとして愛される一方、沿線住民の減少や東日本大震災後の風評被害などの影響を受け、廃線の危機と隣り合わせの状態にある。

(弁護士ドットコムニュース)

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