任天堂から著作権侵害などで提訴されたレンタルカート会社「株式会社マリカー」。2月24日の提訴後も引き続き、マリオなど任天堂のキャラクターのコスチュームを着た客がカートに乗車しているほか、米ディズニー社のキャラクターなどのコスチュームを着た客の乗車も見受けられる。
マリカー社は、運転免許があれば乗車できるカートのレンタルサービスをおこなっている。人気ゲームシリーズ「マリオカート」の略称を社名に使っているが、任天堂とは無関係。客にカートをレンタルする際に、「マリオ」など人気キャラクターのコスチュームを貸し出したうえに、許諾なしにコスチュームの写った画像や宣伝・営業に使っていたとして、任天堂から提訴されていた。
その後もツイッター上で、マリカー社のコスチュームが「ディズニーキャラクターになってた」という目撃情報があって話題になっていたことから、弁護士ドットコムニュース編集部は2月28日午前、東京・品川区の店舗前で状況を確認した。
約1時間でカートに乗車した約15人のうち1人が、ディズニーのキャラクター「グーフィー」のコスチュームを着ていた。そのほか、ドラゴンボール(オレンジの道着)、スーパーマン、スパイダーマン、クッキーモンスター、ヨッシー、ルイージ、ピカチュウ、クッパなどのコスチュームを着ていた。
マリカー社のホームページでは、「マリオ、アイアンマン、クッキーモンスターなど現在100着以上のコスプレをご用意!さらに順次コスプレバリエーションを増やしています。みんなでコスプレして走れば、リアルマリカーで楽しさ倍増」と記載されていた(28日現在、日本語ページが削除されている)。
弁護士ドットコムニュース編集部が、マリカー社に「ディズニーキャラクターのコスチュームも用意しているのか」との質問メールを送ったところ、同社広報から2月28日、「大変不躾ではございますが、質問内容の精査がなされていないと考えられますので、今後個別の質問への回答は差し控えさせて頂きます」との回答があった。