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「草津町長への人権侵害に加担してしまった」性被害者の支援団体が謝罪、虚偽告発事件の有罪確定受け
判決後に記者会見を開いた黒岩町長(2025年9月29日/群馬県庁/弁護士ドットコム撮影)

「草津町長への人権侵害に加担してしまった」性被害者の支援団体が謝罪、虚偽告発事件の有罪確定受け

群馬県草津町の黒岩信忠町長から性被害を受けたと虚偽の告発をした元草津町議、新井祥子氏の問題で、新井氏を支持していた団体は10月15日、黒岩町長と面会し謝罪したことを公表した。

謝罪したのは、性被害者の当事者でつくる一般社団法人「Spring」。新井氏が議会でリコールされたことを受け、町議会を批判していた。その後、告発が虚偽であったことが明らかとなった。新井氏については名誉毀損罪などに問われた裁判で、有罪判決が確定した。

Springは10月16日に公表した謝罪文で「私たちの行動が、草津町長への人権侵害に加担してしまっていたことが明らかになりました」「黒岩信忠様及び草津町並びに関係者の皆様に、深くお詫び申し上げます」と記した。

●「草津町の印象や尊厳を傷つけた」

謝罪文によると、Springは2020年12月、黒岩町長から性被害を受けたと訴えた新井元町議がリコールされたことを受け、これに抗議する「草津町フラワーデモ」に賛同。当時の代表理事がSNS上で「著しく不適切な言葉」で草津町議会を非難していたという。

その後、2023年11月の報道で新井氏が「訴えが虚偽だった」と認めたことから、Springは草津町長への人権侵害に加担していたことが明らかとなったとした。その後、団体内で議論を重ねてきたうえで、今回の謝罪に至ったという。

Springは文書の中で次のように述べている。

「性的な噂を流すことや、虚偽の性加害を吹聴することは、性暴力の類型のひとつです。害を被る主体は、その性別や、個人であるか集団であるかを問いません。

元町議による虚偽の訴えに端を発した一連の出来事において、草津町長への批判は膨れ上がり、これにより町長のみならず、草津町の印象や尊厳までも傷つけることとなりました。

町長のご指摘されるように、このようなことが生じれば、現に存在する性暴力被害当事者が、社会に向けてより声を上げにくくなるという深刻な負の影響をもたらす結果にもつながります」

再発防止策としては「団体として発信・連帯を行う場合は団体内の審議を経て適切に実施するよう手続きを整備」したとしている。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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