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ピクシブ社、トランス女性へのセクハラは「本質的な理解が欠けていた」 再発防止策を発表
ピクシブ社HPより

ピクシブ社、トランス女性へのセクハラは「本質的な理解が欠けていた」 再発防止策を発表

イラスト投稿サービス「pixiv」を運営するピクシブ社(國枝信吾代表取締役)は6月16日、トランスジェンダーの社員が、男性上司からセクハラされたとして提訴したことを受けて、ウェブサイト上で改めて謝罪した。

そのうえで、ハラスメントの防止策方針や、性的マイノリティをはじめとした多様性に対する教育体制の見直しなど、今後の取り組みについて発表した。

トランスジェンダーの社員は今年5月、男性上司と同社を相手取り、慰謝料約555万円を求め、東京地裁に提訴している。

●「安心して働くことのできない状況作り出していた」

ピクシブ社によると、性的マイノリティやハラスメント防止について、これまでも取り組みをおこなってきたという。

しかし、「今にして考えれば、知識だけの理解と対応にとどまり、本質的な意味での理解と対応が足りず、その結果、声を上げづらい、安心して働くことができない、といった状況を作り出してしまったという認識に至りました」としている。

その原因として、「経営がダイバーシティ&インクルージョンに関する本質的な理解が欠けていたことに根本的な原因があると考えております」と説明した。

今後の取り組みとしては、以下の項目を掲げている。

・外部専門家を交え、経営によるダイバーシティ&インクルージョンの理解と推進

・外部専門家も交えた現状分析、再発防止策策定、及び規定マニュアルの改定を定期的に実施

・社会的責任を果たすため以下の情報を公開・ハラスメント防止に関する方針

・ダイバーシティ&インクルージョンに関する方針

・上記方針の社内での理解浸透を図り、教育体制の見直し、強化及び徹底

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