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赤羽居酒屋の「命つなぐ無料弁当」が終了、9カ月で1万3000食配布「状況によっては再開も」
橋本さんが利用者に宛てた手紙

赤羽居酒屋の「命つなぐ無料弁当」が終了、9カ月で1万3000食配布「状況によっては再開も」

緊急事態宣言の解除に伴い、東京・赤羽のカフェ「ソーシャルコミュニティ めぐりや」による無料の弁当作りが9月30日で終了した。268日間休まず続け、1日約50食、計約1万3000食を提供した。

ギリギリまで弁当作りをしていたため、10月6日から通常営業ができるよう準備するという。

店長の橋本弥寿子さんは「宣言明け後の詳細がなかなかわからず、期待させてしまうのも悪いので一時終えることにしました。状況によっては再開するかもしれません」と話した。

●「困ったら電話かけて」

めぐりやは2020年6月から月1回、ホームレスの人に向けたおにぎり配りを開始。同年12月末から店頭で惣菜パンなどの食料配布を始め、2回目の緊急事態宣言が始まった21年1月6日から毎晩、無料の弁当を作り続けてきた。地元区議などを通じ、生活保護の受給につながった人も複数いる。

弁当づくりの様子 弁当づくりの様子

最終日は、あいにくの雨だったが、配布が始まる午後9時半になると中高年の男女10人弱の列ができ、用意した70食は午後11時頃までになくなった。〝常連〟との会話にも花が咲き、1月から通っていたホームレス男性が「長い間ありがとうございました」と頭を下げると、スタッフが涙ぐむ場面もあった。

この日は、特別にフルーツ白玉や、支援者から寄付された都の共通入浴券なども配布。橋本さんは弁当を取りに来た人に手紙も用意した。一人ひとり手渡しながら、「携帯電話の番号を書いているので、困ったら電話をかけてください」と声をかけていた。

活動を振り返り、「食材や衣類などを寄付してくれた人、弁当作りを手伝ってくれる人などたくさんの助けがありがたかった」と話した。

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