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日弁連、「恵庭OL殺人事件」の再審支援を決定…「受刑者のアリバイが成立する」
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日弁連、「恵庭OL殺人事件」の再審支援を決定…「受刑者のアリバイが成立する」

日本弁護士連合会は10月25日、北海道恵庭市で女性会社員の焼死体で見つかった「恵庭OL殺人事件」で、殺人と死体遺棄の罪で懲役16年の有罪判決が確定した大越美奈子受刑者について、再審請求支援を決定したと発表した。

大越受刑者は2000年、男性をめぐるトラブルから元同僚女性の首をしめて殺害し、灯油をかけて遺体を焼いたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた。大越受刑者は一貫して無罪を主張していたが、1審・2審ともに有罪で、2006年に懲役16年の判決が確定した。

この事件では、物的証拠もなく、犯行現場も特定できていないが、動機や状況証拠から、大越受刑者は有罪とされた。大越受刑者は2017年に入って、2度目の再審(裁判のやり直し)を請求していた。

新証拠は、(1)被害者の死因は窒息死ではない、(2)遺体は2カ所で2回以上焼かれたものである――という2つの意見書だ。日弁連の人権擁護委員会は、大越受刑者には犯行が不可能でアリバイが成立するとして、冤罪である可能性が十分認められると判断した。

(弁護士ドットコムニュース)

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