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「万死に値する」帝国劇場にスケボーの傷? SNSで批判相次ぐ
帝国劇場(2023年7月14日/弁護士ドットコムニュース)

「万死に値する」帝国劇場にスケボーの傷? SNSで批判相次ぐ

東京・日比谷の「帝国劇場」で、上演中のミュージカルのポスターが傷つけられているとして、ツイッターに写真が投稿された。これを受けて、SNSには「劇場もミュージカルもキャストもお客様も侮辱する行為です」など多くの批判が寄せられている。

スケートボーダーによる「トリック(技)」が理由ではないかと指摘されていて、投稿者は「どうしてもトリック決めたいなら、帝劇以外へ行ってください」「ミュージカルを楽しみに見にきているものたちにとっては万死に値する行為です」と強い言葉で非難した。

●「他のカルチャーを踏みにじってやるスケボーは楽しい?」

投稿者は7月13日夜、2枚の写真をツイッターにアップした。

1枚は帝国劇場の柱に掲示された上演中の『ムーラン・ルージュ!』のポスターに、複数の傷と見られる線が何本もついたもの。傷は柱の下部に集中しており、ミュージカルの作品名が傷つけられたかたちだ。

もう1枚は、「スケボー禁止」の張り紙で、「防犯カメラ作動中」「防犯と安全のため、発見次第、警察に通報します」と記載されている。

〈スケートボーダーの方々へ。
どうしてもトリック決めたいなら、帝劇以外へ行ってください。

(口汚い言葉しか出てこないほど不快です)

あなた方にとってはどうでもいいものかもしれませんけれど、ミュージカルを楽しみに見にきているものたちにとっては万死に値する行為です。〉

この投稿を受けて、「器物損壊」「不法侵入」など、犯罪ではないかと指摘する声も相次ぐほか、ミュージカルのファンだけでなく、スケボー界隈のなかからも怒りや悲しみが上がった。

〈帝劇は世界1神聖な場所と思っているオタクなので、絶対的な不可侵領域に土足で踏み込まれた気分です〉

〈他のカルチャーを踏みにじってやるスケボーは楽しいかい?〉

〈ルールを守りながら真面目に取り組んでいるスケートボーダーの方々もいる中、一部のこの様な行為によって全体のイメージが下がってしまう〉

⚫︎現場は…すでに復旧していた

画像タイトル キャプション名

弁護士ドットコムニュースの記者は7月14日、帝国劇場に足を運んだ。

現場と見られる正面入口のポスターは貼り直されたのか、傷が一切ないものだった。

ポスターの手前部分には4段の階段があり、そこでスケートボーダーがトリックを繰り返していた可能性はありそうだ。

建物の柱や扉ガラスなどに目立った傷は見られず、階段にもスケートボードで滑った跡などは確認できなかった。階段部分はところどころ削れているような箇所もあったが、経年劣化によるものかもしれず、スケートボードによる傷かどうかは不明だ。

ポスター前では女性ファンを中心に多くの人が記念撮影をしていた。

帝国劇場は同日、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「この件に関して取材対応はしていない」とコメントした。

なお、ツイッター上では、日比谷エリアで夜中にスケボーをしている人を目撃するようになったとする報告もあがっている。

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