弁護士ドットコム ニュース
  1. 弁護士ドットコム
  2. 犯罪・刑事事件
  3. 逮捕・刑事弁護
  4. 女性漫画家「ろくでなし子」さんが釈放――勾留に対する「準抗告」が認められる
女性漫画家「ろくでなし子」さんが釈放――勾留に対する「準抗告」が認められる
ろくでなし子さん(2017年4月13日、弁護士ドットコム撮影)

女性漫画家「ろくでなし子」さんが釈放――勾留に対する「準抗告」が認められる

女性器の形状に出力される「3Dプリンタ用のデータ」を他人に送信したとして逮捕・勾留されていた女性漫画家「ろくでなし子」さんが7月18日、釈放されることが決まった。弁護団のひとりである山口貴士弁護士が「ろくでなし子さんの件、勾留に対する準抗告が通りました。釈放です!」と、ツイッターで明らかにした。

ろくでなし子さんは、「わいせつ電磁的記録頒布罪」の疑いで7月12日に逮捕され、7月15日に裁判官が勾留決定(被疑者の身柄を拘束するという決定)を出していた。弁護側はこれに対し、「準抗告」という不服申立手続きをとり、これが裁判所に認められたため、釈放されることになった。

●釈放を求め、2万人以上が「署名」

刑事事件の被疑者を勾留するためには、容疑に加えて、証拠隠滅や逃亡のおそれなどがなければならない。今回、勾留決定の取り消しが認められたということは、ろくでなし子さんが証拠を隠滅したり、逃亡したりするおそれなどがないと、裁判所が判断したことになる。

ろくでなし子さんの逮捕に対しては、ネット上の署名サイト「Change.org」で釈放を求める活動が行われており、2万人以上の賛同が集まっていた(18日15時時点)。

ただし、今回はあくまで「勾留決定が取り消されたため釈放された」という状況。今後、ろくでなし子さんに対する刑事処分がどうなるかについては、未知数な部分もある。

(7月18日18時25分追記)

18日夕方、ろくでなし子さんは釈放された。同夜に記者会見を予定している。(追記に伴い、記事タイトルを変更しました)。

(弁護士ドットコムニュース)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

オススメ記事

編集部からのお知らせ

現在、編集部では正社員スタッフ・協力ライター・動画編集スタッフと情報提供を募集しています。詳しくは下記リンクをご確認ください。

正社員スタッフ・協力ライター募集詳細 情報提供はこちら

この記事をシェアする