嶋本 雅史 弁護士 インタビュー
弁護士を目指した理由
弁護士を目指したのは中学生の時でした。当時、テレビや本で弁護士の職業について学んだり、たまたま実際に弁護士の方にお会いする機会に恵まれたりしました。そのような経験の中で、弁護士を必要としている市民が多くいる一方で、弁護士や法律はどこか市民とかけ離れた存在であることに気付きました。
本当に困っている人が弁護士に助けを求められず、辛い思いをしている。法的知識がないために、不当な要求に応じることになってしまった人や、事実をねじ曲げられてしまった人がいる。
次第にこのようなアンフェアさ、理不尽さに疑問をもつようになり、同時に、これらの問題を是正・救済できるのも弁護士なのではないかと感じたのがきっかけです。
業務内容
債務整理や交通事故など一般民事から刑事事件まで、本当に様々な分野の案件を担当してきました。その中でも、今一番多く担当しているのは離婚問題を中心とした家事事件です。離婚事件は、家庭という日常生活の中で生じる夫婦間の問題です。つまり、お子さんのことや財産のことなど、当事者それぞれの夫婦観、家庭観などに深く関係する、とてもプライベートな問題であるとも言えます。
価値観や考え方は、人それぞれで違います。お話をお聞きする弁護士もひとりの人間なので、依頼者の方の価値観や考えに必ずしも同調できるとは限りません。価値観が噛み合ない場合もありますし、考えがどうしても理解できない場合もあります。
そこで、私たちの事務所では必ずひとつの案件を2人の弁護士で担当するようにしています。2人でお話をお聞きすることで、1人の弁護士の考え方が理解し難くてももう1人の弁護士の話なら理解できる、といった場合や、2人の話を総合して新しい角度で考えていただける場合もあります。
また、一方が依頼者の方にお話している間に、もう一方が冷静になれるので、話し漏れている部分をフォローできたり、第三者的、多角的なアドバイスができたりといった利点があります。
弁護士としての信条・ポリシー
一番私が特にこだわっているのは依頼者の方にわかりやすくお話するということです。ご相談に来られる方のほとんどは、法学部生でもロースクール生でもない、法律とは縁のない生活を送ってこられた一般の方です。だからこそ、こちらも法律家目線の会話ではなく、誰もが聞いてわかるような話をしなければなりません。
難しい法律用語はできるだけ使わず、わかりやすい言葉に置き換えてアドバイスしたり、重要な法律の考え方や制度は時間をかけてじっくりご説明したりといったことを常に意識しています。
やはり、わかったようなわからないような状態でお帰り頂いては依頼者の方も納得されないでしょうし、不安を抱えた状態が続いてしまうと、せっかくご相談に来ていただいた意味がなくなってしまいます。そのようなことを防ぐためにも、依頼者の方にきちんと理解していただけるようお話することが大切だと思っています。
関心のある分野
離婚問題や相続問題など、家事事件、家族法全般は多く担当しているのでもちろん興味がありますが、それ以外にも、犯罪被害者に関する問題には関心があります。
私は弁護士登録1年目から、東京弁護士会の犯罪被害者支援者委員会に所属しています。委員会では被害者支援の制度について学んだり、カウンセラーの先生やお医者様をお招きして、被害者の方と向き合う上での心がけなどを勉強したり、実際に被害者の方からの電話相談に対応したりと、様々な形で犯罪被害者支援に関する活動のお手伝いをさせて頂いています。
被害者支援は、弁護士ひとりひとりが被害者支援活動を行うだけでなく、弁護士会のような組織の中で啓蒙していくことも大事だと思います。私にとって、被害者支援問題は「本当に困っている人が置き去りにされている」という、弁護士を志すきっかけに通じる問題です。
まだまだ勉強中で、専門的に動けるには程遠いのですが、これからも長いスパンで取り組んでいきたいひとつの分野として強い意識を持っています。