一歩先、二歩先を見据えた対応がモットー・豊富な知識と経験でクライアントを力強く支える
友情が育んだ将来の夢
ーー弁護士を目指した経緯を教えてください。
小・中学校時代の親友が、いわゆるヤンチャな女子だったのですが、一緒に過ごすうちに、なぜ家出をしたり非行に走ったりするのかといったことが気になり始め、それをきっかけに少年事件に興味を持ちました。
少年事件について調べる過程で、家庭裁判所調査官や弁護士など少年の更生をサポートする人の存在を知り、「将来はこういう仕事をしてみたい」と考えるようになりました。
調査官も魅力的なので悩みましたが、最終的には、弁護士を目指そうと決めました。ちなみに、その彼女とは今でも連絡を取り合う仲です。
ーー早い段階から法律関係の職業に就くことを意識していたんですね。弁護士を選んだ決め手は何だったのでしょうか。
決め手は、弁護士ならではの業務範囲の広さです。法律に興味を持ったきっかけこそ少年事件でしたが、人の一生で起こり得る法律トラブルは未成年時の非行に限りません。少年事件に加えて、成人の刑事事件や離婚、労働トラブル、企業のサポートなど様々な分野の仕事をしたいと思い、弁護士を志しました。
何も起こらない状態こそが成功の証
ーー注力分野を教えてください。
現在は企業法務に注力しており、業務全体の5~6割を占めています。所属先のAuthense法律事務所の法務機能アウトソーシングサービスによるスポット的な依頼と、年間契約の顧問先からの依頼が二本柱になっています。具体的な仕事内容は、契約書チェック、人事労務、コンプライアンス体制の整備、日常的な法律相談への対応などです。
ーーどういった業種からの依頼があるのでしょうか。
IT企業、飲食業、保育事業など、幅広い業種から依頼が寄せられます。業種が異なれば生じる問題も異なりますから、様々な知識が求められます。日々のインプットが欠かせません。
ーー仕事をするときに心掛けていることを教えてください。
長期的な視点を持つことです。たとえば契約書チェックをするときは、「法律トラブルができるかぎり起こらない内容にしよう」ということだけでなく、「仮に法律トラブルが起きてしまっても、影響が最小限で済み、後処理も滞りなく進められる内容にしよう」といったことまで考えます。常に一歩先、二歩先を見据えることを意識しています。
ーー弁護士として活動してきた中で、大きな成果を上げられた事件や、印象的なエピソードがあれば教えてください。
答えるのが難しい質問ですね。というのも、企業法務はトラブルの予防を何よりも重んじる分野なので、クライアントの日常業務が滞りなく回っている状態そのものが「大きな成果」なんです。なので残念ながら、具体的な例は挙げにくいかと…。
ーー何も起こらないことこそ、嶋田先生の仕事が成功している証なんですね。
そうですね。もちろん、法律トラブルが起きて裁判などに発展することもありますし、その裁判でクライアントの希望に沿う解決ができたときは達成感があります。
しかし、ベストは法律トラブルが何も起こらず、経営者や社員など企業の関係者全員が安心して日常を送れていることです。これに尽きます。
冷静さと発想力が強み
ーー弁護士としての強みや長所はどんなところだと思われますか。
クライアントの心情や視点にシンクロし過ぎることなく、ある程度の距離を保ちつつ、長期的な支店を持って、私自身の意見を言える冷静さが強みです。弁護士がクライアントの意向を汲むのは大切なことですが、クライアントと全く同じ意見しか出せないなら、弁護士を雇うメリットが薄れてしまいますから。
また、常にクライアントの選択肢を増やす努力を怠らないことも私の強みだと思っています。クライアントがAという案を希望したら、別の方法としてB案、C案も提示します。A案、B案、C案全ての可能性を検討した上で、最終決定としてA案を選ぶ方が、クライアントの納得度合いが深まります。クライアント自身が「これで間違いない」と納得して選んだ方法で対応を進めることで、結果に対する満足度も高まると考えています。
ーー嶋田先生は、Authense法律事務所の女性弁護士として初の支店長に抜擢された経験があると伺いました。男性が多い弁護士業界で働くことについて、ハードルの高さを感じたことはありますか。
結婚前はほとんど気にせず過ごしていましたが、結婚・出産してからは大変さを感じることもあります。ただ、当事務所では子育て中の女性弁護士・男性弁護士ともに育休取得や時短勤務などを積極的に推奨しているので、とても助かっています。所内の制度が充実しているおかげで、キャリアを途切れさせることなく働けています。
今までの経験を活かし、新たなチャレンジへ
ーー休日の過ごし方を教えてください。
社会人になってから運動が好きになり、出産前はよくフィールサイクルというバイクエクササイズで汗を流していました。今はまだ子どもが小さいので頻繁には行けず、たまのジム通いが楽しみになっています。少しずつ以前のペースに戻したいところですね。
ーー仕事モードとプライベートモードのバランスの取り方、切り替え方などについて工夫していることはありますか。
弁護士によってそれぞれだと思いますが、私はあまり明確にオンオフを分けずに取り組みたいタイプです。そのときどきの忙しさによって比重の置き方は変わりますが、仕事もプライベートも、ある程度並行して進める方がはかどると感じています。
ーー今後の展望について教えてください。
これまでの業務を通して、トラブルを防ぐための対策や、トラブルが発生したときにどう対応するかというプロセスを学んできました。蓄積した知識やノウハウを活かし、今まで以上に幅広い業種の企業法務に携わって研鑽を積みたいです。
ーー現在法律トラブルを抱えて悩んでいる方、弁護士を探している方に向けてメッセージをお願いします。
悩んでいるときは思い詰め、出口がないように感じるかもしれません。しかし、早めに弁護士に相談していただければ、一緒に考え、適切な解決方法を提案することができるかもしれないので、遠慮なく、ご相談いただければと思います。