後藤 正志 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学に入学した時に、何となく難しい試験を受けようと思って司法試験の勉強を始めました。なかなか合格できなかったのですが、業を煮やした両親から受かるまで帰ってくるなと家を追い出され、2年間の自活兼勉強を続けてようやく合格しました。
印象に残っている事例
1つ1つ印象深い事件ですが、失敗してしまったことがあります。
佐渡島のホテルについて民事再生申立を行った際、関係者と飲み過ぎてしまい、翌日の債権者説明会に遅れてしまいました。債権者の皆様がホテルとは顔見知りだったせいか大人しく待っていただけたのですが、それ以来は大事な日の前夜は誘われてもお酒は控えるようになりました。緊張感を持って仕事をしなければなりませんね。
今では再生計画も認可され無事に弁済を続けているとのことで、一安心しています。
仕事の中で嬉しかったこと
会社再建の仕事を請け負うことが多かったのですが、とある社長が「自分の命を絶つ時にどの木で首を吊ろうかと思っていた時期もあったけど、先生に会えて気分が晴れて頑張ろうという気になれた」と仰っていただけた時は大変嬉しかったですね。
弁護士になって大変だと感じること
依頼者さんから「あなたはどちらの味方なのですか」と言われるのが辛いですね。特に家事事件や相続事件では依頼者も鬱屈した感情を抱えているせいか、その傾向が強いです。弁護士である自分には調停や裁判の流れ・結論がある程度見えていて、流れに応じて主張を強めたり弱めたり引っ込めたりするのですが、時には依頼者からは弱気と写るようです。
休日の過ごし方
寝転がりながら本を読んだりしています。あとは、将棋が好きなのでテレビでやっていたら必ずチェックします。弁護士会に将棋クラブがあったら入りたいですね。横浜の方では将棋クラブがあるみたいで、羨ましいです(笑)。
弁護士としての信条・ポリシー
依頼者さんは色々な悩みを抱えていて精神的に不安定になっていますが、それを落ち着いて受け止められるような弁護士になりたいと思っています。「掛かり付けのお医者さん」みたいな存在になりたいですね。
依頼者に対して気をつけていること
「間合いのはかり方」です。遠すぎると冷たいと思われてしまうし、逆に近すぎると依頼者さんが何でも弁護士に依存するようになり、依頼者さんのためにもなりません。
弁護士は依頼者さんにとって事件解決のための重要なパートナーではあるけれど、一生を共に過ごすわけでないので、最終的には依頼者さんが弁護士に頼らず独り立ちできるようにとの気持ちで接しています。
関心のある分野
長らく携わっていたこともあり、やはり企業再建ですね。最近では、成年後見もなかなか奥深いことが分かってきて、関心を持ち始めています。
今後の弁護士業界の動向
大変にはなるでしょうけれど、逆に、これまでが他の業界に比べて楽だったとも言えるので、弁護士数が増えて市民が弁護士へアクセスしやすくなるとか、報酬基準の透明化が進むとか、弁護士同士の切磋琢磨を経て弁護士のスキルが上がっていくとか、悪いことばかりではないと思います。
今後のビジョン
これまで通り、1件1件地道にやっていこうと思っています。あと、今のご質問とは関係ないけれど、姓が「後藤=ゴトウ=510」で5月10日が大安ということもあって、その日にこの事務所を開いたんです。
悩みを抱える方へのメッセージ
「相談はお早めに」。早めに対策を打てば簡単に解決できるケースもあるし、そうなれば費用も安上がりで、依頼者様にとっても弁護士にとっても、お互いにとって幸せです。何事も、ギリギリになると手の施しようが難しいので。