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2020年10月27日 09時51分

正論で詰める上司が「ロジハラ」と話題 指導とハラスメントとの境目は?

正論で詰める上司が「ロジハラ」と話題 指導とハラスメントとの境目は?
指導、それとも・・・?(Taka / PIXTA)

「ロジハラ」という言葉を聞いたことはありますか。「ロジカルハラスメント」の略で、「正論を振りかざして相手を追い詰めるハラスメント」という意味だそうです。

テレビでも取り上げられ、ネットでは「当たり前の事言っただけでハラスメントになるのかよ」「マジレスは違うの?」と話題となりました。

弁護士ドットコムにも正論で部下を厳しく叱責する上司について、相談が寄せられていました。

相談者の職場には、全ての若手社員が逆らえない厳しい上役がいます。新しい案件が来るたび、不備を見つけて、担当者に威圧的な姿勢で延々と叱り続けます。

ただ、言っている内容の多くは「正論」だといい、相談者は「精神的に大きなダメージを与えているが、言っていることが正論の場合、ハラスメントになるのか」と疑問に感じているようです。

果たして、正論を振りかざした場合、それはハラスメントになるのでしょうか。岩井羊一弁護士に聞きました。

●「業務上の適正な範囲かどうか」がポイント

——「ロジハラ」はパワハラの一種とも捉えられそうですが、そもそも、パワハラはどういうものを指すのでしょうか。

職場のパワーハラスメントとは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう」などとされています。

——内容が正論でも、言い方や態度によってはパワハラになるのでしょうか。ハラスメントとなるポイントを教えてください。

内容が正しいかどうかではなく、「業務上の適正な範囲かどうか」がポイントになってきます。

言っていることが正論でも「威圧的な姿勢」で「延々としかり続ける」ことは業務には必要がないことが多いでしょう。そうすると、正論を言ってもパワーハラスメントになることは十分にありえます。

——10月11日の「ワイドナショー」(フジテレビ)では、ロジハラについて「論理的に正しい指摘であっても、相手を思いやる心がない人」「真っ向から正論をぶつけて困らせたり優位に立とうとする人」と紹介していました。

「論理的に正しい指摘でも、相手を思いやる心がない人」ということだと、それだけで業務の適正な範囲を超えるかどうかは微妙です。ただちにパワーハラスメントとはいえないと思います。

「真っ向から正論をぶつけて困らせたり優位に立とうとする人」については、そのぶつけ方が「業務上の適正な範囲を超えている」場合に、内容にもよりますが、パワーハラスメントになる可能性があります。

——加害者側は「正しいことを言ったまでだ」などと反論して来そうですが、どうすればパワハラと認定されますか。

そうした反論はよくあります。発言は正しく、「業務の適正な範囲」の指導であると反論されることがあります。この場合、パワーハラスメントとして精神的苦痛を受けたのかを説明することは簡単ではありません。

たとえば、複数の人が同じ上司の下で働いていて同様の印象を持ったり、ひどい場合には複数の人が、同じ上司のもとでメンタル不全をおこしていたりする場合は、パワーハラスメントを判断する一つのポイントになると思います。

取材協力弁護士

岩井 羊一弁護士
過労死弁護団全国連絡会議幹事、日弁連刑事弁護センター副委員長 愛知県弁護士会刑事弁護委員会 副委員長

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この記事へのコメント

匿名ユーザー 30代 男性

これだと正論自体が言えなくなりますね。言った途端に「ロジハラだ!」となりそうです。

思いやりがどうのこうのと言っていますが、単なる「学生レベルの甘え」の言い訳も多いのでは。

また無茶苦茶な事を言って弁解している人から見ると、まっとうな理屈は”優位に立とうとしている”と映るのでしょうね。

論理的な正論よりも感情的な甘えの方が勝利してしまう、変な世の中になってしまったようです。

日本人は西洋に比べ、ディベートに代表されるような合理的論理的なものを「理屈じゃないよ」と忌避する傾向があると言われて来ましたが、論理に対する究極の鎧が「ロジハラ」という事なのでしょう。

相手を悪者にして、自分の失敗や非論理さを誤魔化そうとするわけですから。

あずま 女性 30代

お前みたいなやつがパワハラ、モラハラするんですよ。

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とみ 50代 男性

そもそも日本でのハラスメントの始まりはセクシャルハラスメント。体を触ったり、卑猥な事を言ったりと解りやすいものがセクハラとなった。そのうち微妙な言葉も含まれ、パワハラも微妙な判断に難しい事柄も含まれていった。そして今度はロジハラ。

相手への思いやりがあるかどうかは言った本人しか解らないのでは?親が幼い子へ叱った時の愛情など、幼い子が大人になった時に解る事が多い。これと同じように未熟な者が思いやりを含めた叱咤激励を受けて解るの?解りやすい言葉は薄いと思うしね。

それに親とか学校の先生と違い、会社には色んな人がいますよ。先輩や上司は親ではないんで、中には感情希薄な方も沢山います。そのなかで思いやりを求める方が甘えてる。

ではロジハラを訴える人は思いやりを他人に持てますか?先輩や上司をロジハラで訴える自体、先輩や上司への思いやりがないのでは?そんな人が育って人の上に立つ将来は恐いですね。ここでいうロジハラを受けて、反面教師的な影響もあり、人格者が育つと思ってます。みんなが良い人ばかりでは人は成長しませんよ。

ロジハラは単なる弱者の仮面を被った輩の武器にしかなりません。

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あずま 30代 女性

私の会社でもお前みたいな古い価値観にとらわれたおじさんたちが、仕事もしないで、下らない説教ばかりしてますよ。まずは、給料もらってるんだから、仕事しようね。それと、自分のマネジメント能力の低さを棚にあげて、甘えるなとか安易に言わない方がいいよ。

UUU 男性 20代

お前みたいなやつが論理的に物事を考えられない悔しさからロジハラ、ロジハラ言うんですよ。

とみ 男性 50代

いきなり出てきてお前って(笑)ネットでの意見に感情的にならないでね(笑)

あなたのコメントは意見にもなってないし、何ら批判にもなってない。ただの悪口という事に気づきましょうね。

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フラスコの中の神 30代 男性

なぜかこの記事だけコメントがつけられるみたいですね(^^)ロジハラの記事だけに、狙ってコメント可にしたんでしょうか。
この記事でテスト運用して問題なければ他の記事も順次コメントできるようになったりするのかな?

それにしても、弁護士運営サイトなのに多数の喧嘩腰のコメントがついているのはなかなか興味深い・・・ 誹謗中傷がどうのこうので未だにザワザワしている中なのに(^ ^;;)

折角弁護士さんが法的な観点での補足説明をしてくれているのに、全く読まずにコメントしたとしか思えないコメントばかりがついているのは、テストとしては残念な結果という判定になっちゃうのかな。

ロジハラの検証目的でのコメント可という可能性もありそうなのがとても面白みがあります。
「正論を言ってもロジハラに該当するケースがある」という部分だけ見て、一方的な感想が書き込まれるのは想定の範囲内だったりするかもしれないですね。

フラスコの中の神 男性 30代

コメント機能に関する何らかの検証っぽいので、ロジカルで建設的なコメントが付くように、燃料を置いてみます。

ここで述べられている内容は、簡潔に表現するならば「ハラスメントは、論理的な指摘だけしか行っていないという理由では否定されえない」という話ですね。

より具体的に弁護士さんの補足を読み解くと、その判断の中核は「業務上必要な範囲を超えているかどうか」ということです。

法律的な判断基準はさておき、一般人がハラスメントにおける基準である「業務上必要な範囲を超えているかどうか」をどう考えるべきか、というのを建設的に議論するようなコメントが、弁護士ドットコム側の欲しかったコメントなのかもしれないですね。

そういう意味で、業務上必要か、という観点で一般人が気を付けるべきことは、以下のような点ではないかと考えます。

1. 特定個人やグループを糾弾する、マウントをとる、叱りつけることが主目的ではないこと
2. 業務における失敗や悪い点を「どのように解決できるか、するか」という建設的な内容が主なものになること
3. 差別に基づく言動は、それが論理性を伴っていても許されない
4. 立場や人数の差や、ミスや失敗からの時間経過を考え、相手が必要以上に重責を感じるような言動、不必要に長時間にわたる指導、執拗な指導はしないよう心掛ける

昭和に代表される粗暴な日本感は、平成においても多くみられ、令和の時代になって本格始動したポリコレ運動との軋轢が多数起きているように感じます。
特に、「ミスをした」「失敗をした」ということを「悪人」「人格上の問題・欠点」と結び付けて、マウントをとる言動などがハラスメント問題として最も注意すべき点と言えるのではないかと思います。

会社の組織階級としての上司であることは、人間としての存在においても「上等である」といったことから、「部下を叱る権利がある」と勘違いして、どや顔で叱りつけるような言動をする人はやはりまだまだ多いのでしょうね。

ミスの原因を延々説教したり、再発させないためにどうするのか言ってみろ、それで再発が防げる訳がないだろう、といったやり取りがあるような職場は要注意と言えそうですね。

また、ロジック至上主義者にみられる、「論理性があれば正義」といった点も、行き過ぎた言動になりえる要素といえますね。「主張内容」に完全な論理性があることと、それが正しいかどうかは別であるということにしっかりと注意する必要がありますね。
同性愛差別において行われた、「子孫を残すことができない以上、同性愛は間違っている、同性婚が認められないのは当然」といったものと同種の言動によって誰かを傷つけたり、権利を侵害したりすることには、十分な注意が必要である、という点に注意して、他者への否定ではなく他者との調和のために議論をする、ということを目指すことが望ましいといえそうです。

業務を遂行する上で必要であると認めらえるように、「ミスや失敗をした人を責めること、マウントを取って叱りつけること」ではなく「ミスや失敗をした人が、同じミスを繰り返さないようにするために、その人に適した再発防止策を共に考える」という観点で業務上の指導を行うことが重要で、採用選考においても「そういう考え方ができる人であるか」という点は特に重視して選ぶことが、雇用者にとっても労働者にとっても、上司にとっても部下にとっても、働きやすい職場を実現するカギになりそうですね。

間違っても「言っても理解していると思えないから、態度が悪いから、徹底的に立場をわからせてやる」というような言動は慎まなければなりませんね。
どうしても「ミスや失敗を直そうとする気力が見て取れない、態度が気に入らない」のであれば、職場や役職を変えてその人に合った仕事を見つけるよう雇用者側が努力し、それでもミスや失敗ばかりで仕事にならないのであれば、叱りつけたりせずに、転職などを促すなどすることが必要となってくる、といったところでしょうか。

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