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「判決言い渡し」YouTubeで動画配信 イギリス最高裁の「ネット活用」

「判決言い渡し」YouTubeで動画配信 イギリス最高裁の「ネット活用」

イギリスの最高裁判所は情報公開に熱心だ。インターネットを使ってさまざまな方法の情報発信に取り組んでいるが、今度は動画サイト「YouTube」に公式チャンネルを開いて、判決言い渡しの様子を動画で配信することを始めた。裁判に関心をもつ多くの人たちに、判決の内容を知ってもらうことが狙いだ。

同裁判所が判決言い渡しの映像をYoutubeで配信し始めたのは、2013年1月21日。判決が下されたすぐ後に、約5分間の動画がアップされる。動画で公開されているのは判決の概要にあたる部分で、裁判に至った背景や判決の中身、その判断を下した理由が、裁判長によって読み上げられる。公開開始から10日間で約30本の動画がアップされた。その多くは昨年秋に下された判決の言い渡し場面だが、なかには今年1月23日や30日の判決も含まれている。

イギリスの最高裁判所の情報公開の取り組みはこれだけではない。昨年2月にはTwitterに公式アカウント(@UKSupremeCourt)を開設。約3万人のフォロワーに向けて、判決の要点や裁判所の動きをツイートしている。さらに、イギリスのニュース専門局「スカイニュース」と連携して審理の様子をネットで生中継する試みも行っている。今回のYoutube配信は、ネット中継の成功がベースになっているという。

これらのネットを活用した情報発信は、法律を学ぶ学生や法曹関係者を始め、裁判に関心をもつ人たちに、できるだけ広く判決の内容を知ってもらうことが目的だ。Youtubeでの動画配信について、最高裁判所長官のニューバーガー判事は「私たちの仕事内容と判決の背景を知ってもらうための『新しい窓』になることを期待している」と、公式サイトでコメントしている。

 (弁護士ドットコムニュース)

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