弁護士ドットコム ニュース
  1. 弁護士ドットコム
  2. 民事・その他
  3. 上野公園の「仕切りなしトイレ」にバリケード、東京都が応急措置 デザイン議論で内部から「懸念の声あった」
上野公園の「仕切りなしトイレ」にバリケード、東京都が応急措置 デザイン議論で内部から「懸念の声あった」
新設された上野公園のトイレのトイレ案内(2025年12月26日/弁護士ドットコム)

上野公園の「仕切りなしトイレ」にバリケード、東京都が応急措置 デザイン議論で内部から「懸念の声あった」

東京都台東区の上野公園で12月24日から供用が始まった公衆トイレをめぐり、男性エリアと女性エリアの間に仕切りがなく、相互に行き来できる構造となっていたことから、安全面を不安視する声が上がった。

これを受け、東京都は26日、男女エリア間に仮設バリケードを設置する対応をとった。都によると、仕切りを設置する工事も2026年度中に着工する見込みだという。

このトイレのデザインをめぐっては、利用者だけではく、トイレを管理する側からも懸念の声が出ていた。

●男女互いのエリアから見通せる構造

利用に不安の声が上がったのは、東京都が東京藝術大学との共同事業として整備した公衆トイレだ。

東京都によると、2023年11月に着工し、今年12月24日正午ごろ、トイレ部分のみ先行して供用を開始した。

男性エリアと女性エリアは区分されているが、仕切りがなく、相互に行き来できるほか、互いのエリアから見通せる構造になっていたという。

上野公園に新設された公衆トイレ(2025年12月26日/弁護士ドットコム撮影)

●26日午前は柵で囲まれていた

弁護士ドットコムニュースの記者が12月26日午前に現地を訪れると、トイレは柵で囲まれ、使用できない状態となっていた。

現場では、東京都の担当者や業者とみられる人たちが脚立や資材を持ち込み、作業に追われていた。

●26日午前中に「男女エリア間」に仮設バリケード設置

トイレを管理する東京都・東部公園緑地事務所の事業推進課は、弁護士ドットコムニュースの取材に「不安な声もいただいたため、26日午前中に工事用の仮設バリケードで仕切りを設置しました」と説明。これにより男女のエリアを行き来したり、見えるようなことはなくなったという。

今後については、設計を含めて検討を進めながら対応したいとし、本格的な仕切りを設置する工事は来年度以降になる見込みだという。仕切りを設けない構造に戻す方向性は検討していないという。

●管理する側からも不安の声

男性エリアと女性エリアの間に仕切りを設けなかった理由について、事業推進課は「前提として、動線を男性と女性とに分けていて、サインでも分けております。トイレのブース1個1個について、壁が通路側にせりだし、そこに人が吸い込まれていくような狙いももっていました」と説明する。

事業推進課によると、トイレは奇をてらったものではないが、一方で、設計に至るまでの内部での議論の中で、主に運用面での不安も指摘されていたという。

「トイレの管理にあたる私ども管理サイドからも、懸念の声はありました」(事業推進課)

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

オススメ記事

編集部からのお知らせ

現在、編集部では協力ライターと情報提供を募集しています。詳しくは下記リンクをご確認ください。

協力ライター募集詳細 情報提供はこちら

この記事をシェアする