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岡口判事の弾劾裁判、証拠調べでまた休廷「傍聴席からスクリーン見えない」 第7回公判
弾劾裁判所入りする岡口判事(前列右)

岡口判事の弾劾裁判、証拠調べでまた休廷「傍聴席からスクリーン見えない」 第7回公判

事件当事者を傷つけるネット投稿など、裁判官としての威信を著しく失う非行をしたとして訴追された、仙台高裁の岡口基一裁判官(職務停止中)の弾劾裁判の第7回公判が6月14日、裁判官弾劾裁判所(裁判長:船田元議員=衆・自民=)であった。

この日は証拠調べがあり、裁判員の正面に投影用のスクリーンが設置された。弁護側は、傍聴席からはスクリーンの背面しか見えず、投影内容がわからないとして、裁判公開の原則などから全文朗読を要求。これに対し、訴追委員会側はその必要はないと主張した。

これを受け、船田裁判長は休廷を宣言。約20分ほどして、裁判員の合議により全文朗読ではなく、一部朗読(要旨の告知)に決定したとして、読み上げについて「丁寧におこなっていただきたい」と述べた。

投影用のスクリーンと全文朗読をめぐっては、昨年11月30日の第2回公判でも同様のやりとりがあり、当時の松山政司裁判長(現・第一代理裁判長=参・自民=)も一時休廷して、裁判員合議により一部朗読に決定した。

船田裁判長ら(中央)

この日の証拠調べでは、主に岡口裁判官がブログに「遺族には申し訳ないが、これでは、単に因縁をつけているだけですよ」との見出しをつけて投稿したことについての証拠が対象とされた。

なお、この日は山本有二裁判員(自民・衆)が欠席。予備員の補充がなかったため、裁判員は13人だった。山本裁判員の欠席は3度目。議員事務所によると急遽葬儀に出席することになったという。

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