政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で強制起訴され東京地裁の一審判決で無罪となった民主党の小沢一郎元代表に対し、検察官役の指定弁護士は東京高裁に控訴することを発表。この控訴に対し各方面から賛否の声が上がっている。
そこで、
①控訴審で無罪判決が覆る可能性、
②控訴に関する賛否について、
弁護士ドットコムに登録する弁護士に意見を聞いてみた。
①控訴審で無罪判決が覆る可能性、
②控訴に関する賛否について、
弁護士ドットコムに登録する弁護士に意見を聞いてみた。
政界に大きな影響力を持つ小沢氏だけに、控訴の是非についてメディアなどで様々な意見が飛び交っているが、弁護士においては「無罪判決が覆る可能性は低く、控訴には賛同できない。」という見解が多いようだ。
「無罪判決が覆る可能性は低く、控訴には賛同できない。」という見解の理由としては、そもそも政治資金規正法に違反することではない、また控訴しても無罪判決を覆すような根拠を示すことは難しいのではないか、ということが挙げられた。
一方、控訴するならばそれに値する証拠があるのではという観点から「無罪判決が覆る可能性はあり、控訴に賛同できる。」という見解もあり、指定弁護士側が東京高裁に提出することになる控訴趣意書(控訴の理由などをまとめたもの)でそのような証拠についての言及があるかもしれない。
注目の控訴審は早ければ今年秋にも開始される見込み。弁護士からは無罪判決が覆る可能性は低いという見解が多く示されたが、果たしてどのような判決が下されることになるのか。