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「別れるなら画像ばらまく」教え子の女子中学生を性的搾取、校内で行為に及んだ元中学教員に拘禁刑7年求刑
東京地裁(弁護士ドットコム撮影)

「別れるなら画像ばらまく」教え子の女子中学生を性的搾取、校内で行為に及んだ元中学教員に拘禁刑7年求刑

中学教員だった20代男性が、教え子の女子生徒と在学中から性的関係を持った。

その後、不同意性交や脅迫、児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ製造)などの罪に問われて、刑事裁判にかけられている。

法廷で被告人は、教え子と性的な関係を持った理由について「好きになってしまった」と説明した。

「お互いの感情が高まっていく中で、ためらいがなくなりました」

しかし、相手は中学生。しかも、被告人は担任であり、部活動の顧問でもあった。

被告人質問で、裁判官から「真剣に交際してるっていうんだったら、そうなっちゃダメなんじゃないですか?」と問われると、被告人は下を向いたまま、答えなかった。(ライター・渋井哲也)

●担任で部活の顧問、撮影した写真と動画は456点

起訴状や冒頭陳述などによると、被告人は女子生徒の担任で、彼女が所属する部活動の顧問でもあった。

LINEでやり取りをしたり、自宅に招いたりする中で女子生徒を好きになり、告白。2023年11月から「交際」を始めたという。

その中で性的行為に及び、その様子を写真や動画で撮影した。静止画は327点、動画は129点にのぼった。

その後、女子生徒の保護者に関係が発覚。2026年1月、女子生徒から「別れたい」と告げられた。

●「別れるのなら画像や動画をばらまくぞ」

一度は距離を置くことになったが、その後、被告人は女子生徒にLINEで「会いたい」とメッセージを送った。

やがて保護者に隠れて会うようになり、被告人は女子生徒を自宅アパートに呼び、胸を揉んだり、陰部に指を入れたりした。

そして今年3月、女子生徒が被告人宅のベッドに座り、「一緒にいるのが辛い」と告げた。

すると被告人は、「別れるということは裏切ること」「別れるのなら性的な画像や動画をばら撒くぞ」「(女子生徒の)人生を奪ってやる」などと脅した。

女子生徒が帰ろうとすると、被告人は「ちょっと来い」と言ってベッドに押し倒した。

「抵抗するのか?」

そう言われた女子生徒は、涙があふれたという。

被告人はさらに「写真や動画を晒すか、家族に言うか、どちらかだ」「今ここで命を奪うこともできるんだぞ」などと言って脅迫した。

●「困ることを言えば、思いとどまってくれると思った」

7月27日の被告人質問では、なぜ教え子との関係を続けたのか、被告人自身の認識が問われた。

女子生徒と「交際」した理由については、「好きになってしまったから」と説明した。

一度は別れ話が出たにもかかわらず関係を続けた理由については、「学校などで会う中で、やはり諦めきれない自分がわかってしまったから」と答えた。

今年3月、女子生徒から改めて別れ話を切り出された際には、「気持ちを込めて付き合っていると認識していたので、ショックでした」と、当時の心境を振り返った。

弁護人:なぜそのとき、「写真を晒す」などという言葉が出たんですか?
被告人:困ることを言えば、思いとどまってくれると思ったからです。

弁護人:被害者が困って怖がっている様子を見てどう思いました?
被告人:言っているこっちもつらくなりました。

●「金では埋めることができない問題」

被告人の親族は協力して、女子生徒側に賠償額を提示している。しかし、女子生徒側はそれを拒んでいる。

被告人は、そのことについて次のように述べた。

「やっぱり金額では埋めることができない問題であると同時に、やはり私自身が支払わなければならないものなんだろうと思います」

そして、自身の行為の何が問題だったと考えているのかについては、こう答えた。

「自分の立場を考えずに、生徒である相手に対して性行為をしてしまったことが一番大きい問題だと思います。母もパニックになり、私のこと信用できないっていうことも言われました。

今後は、子どもに関わる職に就かず、別の仕事をしながら、隠しごとのない生活を続けていきたいと思っております。

そもそも未成年がいるような職場では働きません。今回の件で本当に申し訳ないことをしてしまったと思っております」

●「お互いに好きになる感情が芽生えてしまった」

一方、検察官による反対尋問では、教師と生徒という立場の違いをどう考えていたのかが問われた。

検察官から「なぜ今回、被害者に接触しようと思ったんでしょうか」と尋ねられると、被告人はこう答えた。

「メッセージアプリのやりとりをしたり、家に招いたり…。そういったことをしていく中で、お互いがお互いを好きになる感情が芽生えてしまったからです」

しかし、そもそも教師が教え子と個人的に連絡を取り、自宅に招くことをどう考えていたのか。

検察官から「生徒とLINEを交換したり、家に個人的に招いたりするのは許されることですか?」と聞かれると、被告人は「あってはならないこと」と認めた。

●学校内でも性的行為「そこまで考えていませんでした」

性的な行為は、自宅アパートだけではなかった。

被告人は、学校内でも性的な行為に及んでいたことを認めた。

水着や浴衣を着させて性的な行為をしたのではないかと検察官に聞かれると、「覚えていません」と答えた。

ただし、浴衣を着た写真をLINEで送らせたことは認め、「花火大会等に行く時に着ていくというので、私も(その姿を)見たいという思いがあったからです」と説明した。

さらに検察官は、中学生と性的な行為をすることへの認識を尋ねた。

検察官:性行為をすることにためらいなどはなかったんですか?
被告人:最初はためらいがありました。

検察官:どうしてしてしまったんですかね。
被告人:お互いの感情が高まっていく中で、ためらいがなくなりました。

検察官:相手はまだ中学生。あなたが性的な行為をすること自体が、相手の性的な倫理観や健全な発達を歪めかねないという考えはなかったんですか?
被告人:そこまで考えていませんでした。

●裁判官「真剣に交際してるなら、そうなっちゃダメなんじゃないですか?」

被告人質問の最後、裁判官が口にしたのは、やはり教師と生徒という関係についてだった。

「あなたの教師という立場、しかも年下。真剣に交際してるっていうんだったら、そうなっちゃダメなんじゃないですか?」

起訴内容を認め、反省文も提出している被告人は下を向いたまま、無言だった。

検察側は「教師としての地位を悪用したのは、非常に悪質だ」として、拘禁刑7年を求刑。東京地裁(井戸俊一裁判長)は9月7日に判決を言い渡す。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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