企業法務から離婚、相続など一般民事まで対応 民事調停委員の経験も活かしてトラブルを解決に導く
「社会正義を実現したい」弁護士に憧れて
ーー弁護士を目指した理由やきっかけを教えてください。
高校生のとき、親から「将来は何かしらの資格を取った方がいい」と勧められたので、どんな資格があるのか本で調べていたときに、弁護士について知りました。
弁護士法1条の「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」という条文を読んで、素晴らしい理念だと思ったんです。社会において必要とされる仕事だと思い、弁護士を目指すようになりました。
ーーどんな学生生活でしたか?
大学に入ったばかりの頃は、法律の勉強は難しく、社会経験もない中で法律と実生活をリンクさせることに苦労しました。2年生の頃から、本格的な司法試験の勉強のために予備校に通い始めました。
勉強の一方で、アルバイトで貯めたお金で海外旅行を楽しんでいました。友人らと東南アジアや中東諸国を回ったのはよい思い出です。
司法試験を受験している間にロースクール制度がはじまったので、第1期生として入学しました。人生の中で1番勉強した期間でしたね。同期と一緒に、全力投球で勉強に励んだ有意義な時間だったと思います。
企業と個人の双方をサポート
ーー注力している分野と、注力している理由を教えてください。
会社関係の法務と、離婚や相続といった親族間のトラブル解決に注力しています。
会社関係の法務は、トラブルを防止して企業が健全に運営を続けることで、ひいては、消費者や労働者を守ることができると思っているため重要な分野と思っています。
また、親族関係は個人が直面する身近で複雑な問題です。一般の方々が抱える悩みを解決することは、弁護士という仕事の醍醐味だと思い、注力しています。
ーー企業からはどのような相談を受けますか?
契約書のチェックと、労務に関する相談が多いです。ハラスメントに関する相談を受けることもあります。
労働法の改正に合わせた、企業内部の対応変更もサポートしています。たとえば最近では、同一賃金同一労働制度や育児休業のルール改正について、企業がどのように対応すべきかアドバイスしたりしています。
ーー契約について、トラブルが発生しないためにどのようなアドバイスをしますか?
契約書の内容についてよく検討しないまま契約を結んだ結果、トラブルが生じてしまったケースをよく見ます。
そのような事態を防ぐには、サインする前に、契約書の内容を弁護士に見てもらうことが重要です。「トラブルを予防できる内容になっているか」「不備があるなら、どのような条項を追加したほうがいいのか」といったことを、具体的にアドバイスします。
ーーハラスメントを防ぐために、企業は何をしなければならないでしょうか?
ハラスメント防止でもっとも効果的なのは、風通しのよい会社環境を作ることだと思います。たとえば、日々の業務の中で意見の行き違いが生じても、労働者同士が相手を中傷せずに意見を言えるような雰囲気が大事です。
このような環境を作るために、弁護士として多方面からお手伝いできます。たとえば、ハラスメントに関する講演や研修、ハラスメントに対応する部署作り、社内の円滑なコミュニケーションを促す施策の実施などをおこなっています。
民事調停委員にも従事 第三者視点を活かし、妥当な解決を図る
ーー一般民事事件についても伺います。先生は民事調停委員のお仕事もされているのですね。
以前所属していた事務所の所長に勧められたことをきっかけに、親族関係以外の民事分野の調停委員として働いています。裁判所の内部に入る機会はなかなかないので、チャレンジしてよかったです。
調停員は弁護士と違い、第三者視点を持って当事者双方が納得できる解決法を探ります。そのような視点を持つことで、弁護士の仕事においても「どのような主張が説得力を持つのか」「妥当な解決案はどこにあるのか」ということを見極められるようになったと思います。
ーーお仕事をする上で心がけていることはありますか?
依頼者の話をしっかり聞くことです。そもそも何をすればいいのかわからない方も多いですし、トラブルを抱えて心を痛めている方もいます。ご本人がどういった解決を希望しているかをよく聞き、そのためにどのような手続きがあるのかを丁寧に説明します。
なるべくスピーディーに解決することも意識しています。法律トラブルを抱えたまま生活するのは辛いことです。悩みから早く解放されて不安のない日々を送っていただけるよう、早期解決を心がけています。
ーー休日の過ごし方を教えてください。
家族と公園などに行って一緒に過ごすことがリフレッシュ法です。
また、登山が趣味で、家族や友人とよく登っています。今の目標は日本の標高3000メートル級の山を全部登ることで、あと少しで達成できそうです。百名山もどんどん制覇したいと思っています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
来年まで調停委員の任期が続くので、最後まで全うしたいです。そこで得た知識やスキルを活かし、企業や、個人の依頼者のサポートに力を尽くしたいと思います。
今後は、今まであまり注力できていなかった不動産分野の案件にも携わりたいです。最近はコロナの関係で、賃料や立ち退きに関するトラブルが増加傾向にあるので、悩んでいる方の力になりたいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
トラブルは、予防をすることが一番大切です。ただ、予期せずトラブルが生じてしまった場合でも、すぐに対処すれば、事態が悪化する前に解決できることが多いです。
悩みがあるなら、なるべく早く弁護士に相談していただきたいと思います。あなたにとってベストな形での解決を目指していきますので、いつでもお気軽にご連絡ください。