
近藤 美香 弁護士 インタビュー
弁護士を目指した理由
弁護士になるまでに紆余曲折ありましたので、理由はたくさんあります。
もちろん、世の中や誰かの役に立ちたいという理由もありますが、最終的に司法試験を受ける原動力になったのは、「アリーマイラブ」という海外ドラマでした。
主人公のアリーが弁護士だったのですが、その仕事内容やライフスタイルに、強い魅力と憧れを感じました。ドラマ自体もとても面白くて大好きでした。
仕事内容
弁護士になる前は、投資関係の仕事をしていましたが、退職後、専業主婦を経て弁護士になりました。
弁護士になってからは、離婚・詐欺などの一般民事、刑事、労働、交通事故、債務整理等に関わってきました。なるべく幅広い仕事を経験するように心がけていますが、今は、離婚案件や男女問題を中心に扱っています。
弁護士としての信条
離婚案件を多く受けるようになってからは、特に、ご依頼者の一時的な利益だけでなく、より長い目で見た場合に、依頼者に最もメリットがあると考えられる解決を目指すようにしています。
弁護士の仕事は、トラブルの解決が主ですが、ほとんどのトラブルはそれだけが独立して存在しているのではなく、ご依頼者やその関係者の人生の一場面として存在しています。
ですから、案件を検討する際は、事実関係にとどまらず、依頼者やその関係者の生活状況や精神状態、依頼者の今後の生活等を考えた上で、依頼者の今後の幸せに最も資する解決方法を目指すことが大切だと考えています。
特に関心のある分野
離婚案件を多く手掛けているので、やはり離婚問題には関心があります。
この数十年の間に、価値観や夫婦関係、ライフスタイル等に大きな変化があったと思うのですが、家族に関する法律や裁判所の運用は、このような変化に対して遅れをとっているような気がします。
離婚というのは、夫婦関係の清算といえるものではありますが、人生の再スタートという面もあります。夫婦のあり方が多様化している今、離婚についても、人生の再スタートという側面から、より多様で柔軟な解決が必要ではないか?と感じています。
また、最近、面会交流の事件が増えていますので、離婚した場合の親子関係に関しても今後の課題が多いと感じています。
今後、裁判や審判においても、前例に縛られず現実に即した判断を得られるよう働きかけていきたいと思っています。