依頼者の人生の大きな決断に寄り添い、将来のために依頼者がよりよい選択ができるようサポート
依頼人の将来を見据えて、選択肢を一つでも多く増やす
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学で法律を学ぶ中で、憲法が掲げる「個人の尊重」という価値観に共感し、法律を使った仕事をしたいと思ったことがきっかけです。様々な分野で困っている人を助けることができる弁護士に魅力を感じ、目指すことを決めました。
ーー離婚問題に注力されているそうですね。
前の事務所で離婚の相談が多かったため、自然と離婚に注力するようになりました。
相談者は女性の割合が多いです。離婚の相談は夫婦関係の細部にまで話が及ぶため、同性の方が話しやすいと感じる方も少なくありません。
弁護士が手掛ける仕事の中でも、法律で明確に割り切れない部分が大きいのが離婚案件です。事件の進め方が弁護士によって大きく異なる分、弁護士の技量や資質が試されます。
離婚は人生の大きな選択です。お子さんがいらっしゃれば、お子さんの人生も大きく左右します。その決断に寄り添い、依頼者の未来がよりよいものになるよう手助けをする。非常にやりがいのある分野だと思います。
ーー法律で明確に割り切れない分、判断に迷ってしまう依頼者も少なくないのではないでしょうか。
例えば、「離婚さえできればお金はいらない」と言う依頼者がいたとします。確かに依頼者が法的に請求可能な権利を放棄することで、早期の離婚を実現する戦略を取ることも不可能ではありません。
ですが、依頼者のその後の生活を考えると、請求できるお金はきちんと請求しておく方が望ましいでしょう。状況によっては、財産分与や慰謝料などを請求しつつ、同時に早期解決を実現できる可能性もあります。
このような場合には、依頼者が早期に離婚したい思いを受け止めつつ、希望通りに進めた場合のメリットとデメリットを説明して、依頼者に落ち着いて選択をしてもらうようにしています。
ただ、こちらの選択肢にすべきだと依頼者を説得することはしません。説明を聞いた上で、それでも依頼者が不利益を受け入れる選択をした場合には、依頼者の意思を尊重します。
弁護士はあくまでも依頼者の代理人です。依頼者が納得して人生を先に進められることが最も重要だと思います。最終的には依頼者の意思を尊重して、依頼者の納得がいく解決を考えるようにしています。
明るく笑顔で依頼者に接することで、気持ちが楽になってほしい
ーー依頼者と接する上で心がけていることは何ですか。
明るく笑顔で接すること、そしてどんな話も否定せずに聞くことです。最初は沈んだ気持ちで来る人が多いのですが、笑顔で挨拶して、明るい雰囲気で否定せずに話を聞くと、「とても気持ちが楽になりました」と言ってもらえることが多いです。
ーー代理人である弁護士のところに、相手方が怒鳴り込んでくることもあるとか。
電話で相手方に不満を言われたり怒鳴られたりすることはあります。依頼者に直接伝えられるよりは、私に不満をぶつけてもらえる方がよいと思っています。その方が依頼者にとっては心理的な不安などは軽減されると思いますし、そのための代理人です。相手方が吐き出すことでガス抜きになればと思って、代理人として話を聞くようにしています。
私が全部言い分を聞いてくれたということで相手方の気持ちが和らいで、その後の和解に応じてくれたというような例もあります。相手には相手の言い分があると思って、耳を傾けるように心がけています。
何人かの弁護士に相談したうえで「あなたに依頼したい」と言われる嬉しさ
ーー弁護士をしていてよかったと思うのはどんな時ですか。
「あなたに依頼してよかった」と言われるなど、依頼人に感謝された時が一番嬉しいですし、「何人かの弁護士に相談してみたけれど、先生にお願いしたい」と依頼されたときは、「その思いになんとしても応えたい」と率直に思います。
お医者さんと同じで、最近ではセカンドオピニオンやサードオピニオンを受けてから、弁護士に依頼する人も増えています。後日「やっぱりあなたに依頼します」と言われるのは、弁護士としては嬉しいものです。逆に選ばれなかったときは、「なぜ選ばれなかったか」を自分なりに考えて、改めるべき点を探します。
もし今、何か悩んでいることがあるなら、まず相談してください。まだ心が定まっていない状態でもいいのです。一緒に今の状況を整理していきましょう。そうすると「本当は、私はこうしたいんだな」という方向が見えてきます。まずはお気軽に相談に来ていただければと思います。