労務管理を中心とした企業法務に注力。予防法務のみならず、訴訟対応にも自信あり
野球への情熱を司法試験に向ける
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
プロ野球選手になることが幼少期からの夢で、高校時代は甲子園出場経験のある強豪校の野球部に所属していました。厳しい練習に耐えながらも、大好きな野球に没頭する日々は私にとってかけがいのないものでした。しかし、高校3年生の時に肩を痛め、医師から「治療に専念しなければ、野球ができなくなる可能性がある」と宣告されました。
プロを目指すならば、今は治療に専念すべきだという意見もありました。しかし、3年間苦楽を共にした仲間と最後まで甲子園出場を目指したかった私は、痛みに耐えながらも、試合に出場し続けました。
最後の大会を終えた後、肩の状態は思わしくなく、野球を続けることは難しいとわかりました。しかし、後悔はありませんでした。最後まで全力で挑み続けたことが、私にとっての大きな達成感であり、誇りでした。
大学進学後は、プロ野球選手への夢を諦め、新たな目標を見つける必要がありました。野球と同じような達成感を大学でも追求したいと考え、最難関の国家資格である司法試験を受験する道を選んだのです。
ーーどんな学生時代でしたか。
大学時代は司法試験合格を目指してひたすら勉強に打ち込んでいました。講義がない日は閉館時間まで図書館にこもり、家にいる時間もほとんど勉強に費やしていました。友人がサークル活動や飲み会などで楽しんでいる間も、私は机に向かっていました。
「月に6回は遊んでいい」というルールを自分で決めて、6回の休日をモチベーションに勉強を頑張るという毎日でした。周囲の人たちと比べると、遊ぶ時間はかなり少なかったと思います。しかしその甲斐あって、司法試験に合格したときは達成感がありました。難題を乗り越えた先に広がる景色は、その壁を乗り越えた者にしかわからないものであり、その感覚は何物にも代え難いものでした。
ーー現在の注力分野を教えてください。
主に労務管理に関する法務業務です。具体的には、問題のある社員への対応策、残業代請求に関するアドバイス、就業規則の改定における不利益変更の合理性担保など、労務管理全般に関わる内容です。
また、予防法務だけでなく訴訟対応にも自信を持って取り組んでいます。現在の弁護士業界は予防法務に注力する傾向がありますが、以前の所属事務所では、法廷弁護を基本とするスタンスを取っていました。「法廷に立って戦うことが大切だ」という所長弁護士の教えのもと、多くの紛争を解決してきました。
法廷弁護はテクニカルなスキルを要する分野で、書物を読んでもその技術は身につきません。法廷での経験を通じて培った洞察力や知識が、私の訴訟対応の強みとなっています。
もちろん、予防法務の重要性は認識しており、紛争を未然に防ぐ努力も怠りません。一方で、訴訟対応においても自信を持ち、依頼者が訴訟の道を選択した際にも万全の体制で臨むことで、総合的なサポートが可能だと考えています。
結果だけでなく過程も重視する
ーー仕事をするときに心がけていることはありますか。
日本の労働基準法が労働者保護に重点を置いているという背景を考えると、解雇問題や残業代請求といった労務問題は、企業側が厳しい立場に立たされることが多いです。そのような困難な状況を乗り越えるには、勝ち負けという結果だけでなく、結果に至るまでの過程や依頼者の納得感が大切だと考えています。
医療過誤は、医療スタッフの対応によって、紛争に発展するかが決まると言われています。事故が起こったという事実以上に、医師や看護師が丁寧な対応をしていたかが重要なのです。
私たち弁護士も同じです。起こった事象や客観的事実を変えることはできません。極端な例を挙げれば、殺人事件の犯人を無罪にすることは、どんなに腕のいい弁護士でも極めて難しいです。
重要なのは結果だけではなく、依頼者と共に全力を尽くしたかどうかです。その過程を通じて、依頼者が「弁護士は全力を尽くしてくれたし、自分たちも精一杯努力した。その結果なら仕方がない」と納得できるかが大切だと思っています。
また、依頼者に対して法律を無理に押しつけないように心がけています。実現が困難な相談に対して、「無理です。勝てません。ダメです」と跳ね返すようでは、弁護士に相談する意味がなくなってしまいます。
弁護士にはコンサルタント的な性質も必要なので、依頼者が希望する「A」という結果が難しい場合には、依頼者の希望に少しでも近づけるような「Aダッシュ」という提案をする。それが弁護士の役目だと思っています。
ーークライアントとのコミュニケーションで意識されていることはありますか。
弁護士は「先生」という敬称で呼ばれ、敬われることが多いと思うのですが、私自身は上から目線で話すのではなく、「小間使」のような存在として、クライアントとの関係を身近なものにするように努力しています。
遠慮して相談をためらってしてしまう関係性よりも、身近な存在として気軽に相談できる関係性を築くことが大切です。クライアントが本音を言いやすい環境を整え、共に解決策を模索していくようなコミュニケーションを心がけています。
法律問題は早期に対処することが重要
ーー休日はどのように過ごしていますか?
幼い息子がいるので、休日は息子と一緒に外出したりして遊ぶことが多いです。息子はウルトラマンが大好きで、私が怪獣役になって、朝から晩まで汗だくになりながらウルトラマンごっこをしています。
将来的には息子にも野球をやってほしいという思いがあります。毎日の練習を習慣づけようと、キャッチボールとバッティング練習を1日1回おこなっていたのですが、飽きてしまったのか、最近は付き合ってくれなくなりました。野球嫌いになられては困るので無理強いは控えていますが、いま抱えている問題で一番の難題かもしれません(笑)。
ーー趣味を教えてください。
趣味は体を動かすことです。自宅でウェイトトレーニングをおこなったり、草野球チームに参加しています。
高校の野球部OBで草野球チームをつくっていて、私も参加しています。各代ごとにチームがあり、総勢10チームが毎年総当たり戦のリーグ戦をおこなっているんです。高校時代に痛めた肩の影響でボールを投げることは難しいのですが、野球への情熱はいまも変わらず、仲間たちとの絆を感じながら楽しんでいます。
ーー今後の展望を聞かせて下さい。
「Authense法律事務所」を、弁護士や弁護士を目指す学生から憧れられる存在にしたいと思っています。別の法律事務所に勤務していた経験があるため、外部から当事務所がどのように見られているのかは理解しているつもりです。
以前所属していた事務所は、100年以上の歴史を持つ老舗事務所でした。それほど長い間存続している背景には、顧客との信頼関係の築き方など、確固たる理由があります。前の事務所で培った経験や知識を活かしながら、Authense法律事務所を、5大事務所と肩を並べるほどの弁護士事務所に育て上げたいと考えています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
弁護士への相談が遅れたために、取り返しがつかない状況になってしまうケースは少なくありません。紛争が拡大すると、時間や費用がかかるだけでなく、心身の負担も大きくなります。法律問題は、病気と同様に早い段階で対処することが重要です。不安や悩みを感じたら、まずは今津にご相談ください。
弁護士に相談することで紛争を未然に回避できたり、問題を解決できることがあります。弁護士としての経験と知識を活かし、最善のアドバイスを提供します。ご自身で判断を下す前に、まずは私に相談していただけると、より良い方向へ向かう手助けができると思います。どうぞお気軽にご相談ください。