相談できる弁護士を探す3つの方法
弁護士の探し方としては主に以下のような方法があります。それぞれの特徴やメリットをご紹介します。
(1)公的な相談窓口を利用する
国や自治体、弁護士会などが運営する公的な相談窓口は、初めて弁護士に相談する方にとって安心して利用できる選択肢です。
法テラス(日本司法支援センター)
法テラスは、国が設立した法的トラブル解決のための総合案内所です。正式名称を「日本司法支援センター」といい、以下のようなサービスを提供しています。
- 法律に関する情報提供
- 弁護士費用の立替制度(利用条件あり)
- 無料法律相談(利用条件あり。同じ問題について最大3回まで)
法テラスの制度を利用する2つの方法
法テラスの制度を利用する方法には、大きく分けて2つのパターンがあります。
- 直轄事務所での直接申し込み:法テラスが手続きをサポートしてくれるため、初めての方でも安心して利用できます。ただし、担当弁護士を自分で選ぶことはできません。
- 弁護士への直接依頼:自分で「法テラス利用可」の弁護士を探して依頼します。メリットは、自分に合った弁護士を選べることです。専門分野や実績、人柄・相性などを重視して選びたい方におすすめです。
弁護士会の法律相談センター
各都道府県の弁護士会が運営する法律相談センターでは、弁護士会が定める一定の基準(実務経験や専門研修の受講など)をクリアした弁護士を相談員として配置しています。
相談料は、30分5,000円程度が一般的です。相談時間が限られているため、複雑な事案は相談途中で時間不足になる可能性もあります。利用する際は、事前に相談内容を整理しておくようにしましょう。
自治体が開催する法律相談会
市区町村の役所や公民館などでも、定期的に法律相談会が開催されています。
最大のメリットは、自宅近くの場所で無料または低額で気軽に相談できる点です。
一方で、相談時間は15〜30分程度と短く、同一案件は1回限りといった制限があることも多いため、継続的な相談には向かない場合があります。
また、開催日が限られており、地域によっては予約が取りづらいこともある点に注意が必要です。
(2)インターネット検索で弁護士を探す
最も 「幅広い選択肢の中から弁護士を探す」 ことができるのがインターネットで探す方法です。具体的な「3つの方法」を見ていきましょう。
弁護士ポータルサイトを利用する
弁護士ポータルサイトとは、多くの弁護士情報を掲載し、利用者が「地域」や「希望条件」などを設定して検索できるウェブサイトのことです。
条件で絞り込んだ複数の弁護士を比較しながら、自分に合った相手を効率よく探せます。主な検索条件は以下の通りです。
- 地域(都道府県、市区町村)
- 専門分野(離婚、相続、交通事故、労働問題など)
- 相談料の有無(初回無料など)
- 解決実績(取扱件数、成功事例)
- 口コミ・評価
- その他の条件(法テラス利用可、夜間・土日対応、女性弁護士など)
また、サイト上から直接問い合わせできるため、電話予約に抵抗がある方や、日中に連絡が難しい方でも利用しやすい点もメリットです。
日本弁護士連合会の弁護士検索を利用する
日弁連が提供する弁護士検索サービスには、「弁護士検索」と「ひまわりサーチ」の2種類があります。
「弁護士検索」は、氏名や事務所名、所属弁護士会などで全国の弁護士を探せる基本的なシステムです。登録情報は確認できますが、得意分野や実績などの詳細情報は少なめです。
一方、「ひまわりサーチ」は、取扱分野や相談方法などの条件で検索できる仕組みです。より具体的に探せますが、登録弁護士は限定的です。
どちらのシステムも公式な情報源として信頼性は高いものの、弁護士の人柄や実績、口コミなどの情報は得にくいという側面があります。
検索エンジンで探す
GoogleやYahoo!で「地域名+弁護士+専門分野(相談したい問題)」と検索する方法もあります。
たとえば、
- 「東京 離婚 弁護士」
- 「大阪 相続 法律相談」
- 「横浜 交通事故 無料相談」
- 「福岡 労働問題 弁護士」
などと検索すれば、地域の弁護士事務所のホームページを直接確認でき、事務所の方針や弁護士の経歴、取扱分野もチェックできるでしょう。
ただし、「検索上位の弁護士(事務所)=優秀」とは限りません。順位にとらわれず、内容を見て複数の事務所を比較することが大切です。
(3)友人・知人に紹介してもらう
紹介のメリットは、実際の対応や結果についてリアルな体験談を聞ける点です。信頼できる人からの紹介であれば、初めてでも安心して相談しやすいでしょう。
ただし、紹介された弁護士が自分の問題を専門としているとは限りません。事前に、取扱分野や経験を確認することが大切です。
また、相性が合わなかった場合に、断りづらい、他の弁護士に頼みづらくなるという心理的な負担が生じることもあります。
避けるべき弁護士を見分けるための4つのサイン
弁護士を探す方法が分かったら、次に知っておきたいのが「避けるべき弁護士の見分け方」です。ここでは、相談や面談の段階で注意すべき4つのサインをご紹介します。
(1)懲戒処分歴がないか
懲戒処分歴は、日本弁護士連合会のウェブサイトで公開されているため、弁護士名で検索すれば、過去に懲戒処分を受けているかどうかを確認できます。
懲戒処分には、戒告、業務停止、退会命令、除名などがあり、処分の理由や内容も公開されているため、どのような問題があったのかを知ることができます。
ただし、過去に懲戒を受けているからといって、「悪い弁護士」とは限りません。依頼者のために懸命に業務に取り組んだ結果、手続き上のミスや相手方とのトラブルにより懲戒となってしまうケースもあります。
なぜ懲戒になったのか、処分の内容と理由を確認したうえで、総合的に判断することが重要です。
(2)費用に関する説明が明確でない
弁護士費用に関する説明が曖昧で、具体的な金額や料金体系を明確に示してくれない弁護士も注意が必要です。
誠実な弁護士であれば、弁護士費用を構成するそれぞれの項目について、どのような場合にいくらかかるのかを、事前に丁寧に説明してくれます。
弁護士費用の主な構成項目は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 相談料 |
|
| 着手金 |
|
| 報酬金 | 事件終了時に支払う成功報酬 |
| 実費・日当 |
|
費用について質問した際に不快な態度を示す弁護士や、「結果次第」「やってみないと分からない」などと曖昧な説明に終始し、概算の見積もりも示さない弁護士は避けたほうがよいでしょう。
費用は依頼者にとって重要なポイントです。相談の段階で、費用の内訳と総額の目安を書面で提示してもらい、納得したうえで依頼するようにしましょう。
(3)相談者の話を全く聞かず、高圧的な態度をとる
初回相談で話を最後まで聞かず、一方的に意見を押し付ける弁護士も避けるべきでしょう。 法律問題の解決には、依頼者の状況や希望を正確に把握することが欠かせません。
また、高圧的な態度や上から目線の説明、専門用語ばかりで分かりやすく伝えようとしない姿勢も望ましくありません。弁護士と依頼者は、共に問題解決に取り組むパートナーだからです。
相談時には、上で挙げた誠実な弁護士の6つの特徴を参考に、
- 話を最後まで丁寧に聞いてくれるか
- 分かりやすく説明してくれるか
- 質問しやすい雰囲気があるか
といった点を確認しましょう。
(4)解決の見通しやリスクを一切説明しない
「絶対に勝てます」「必ず希望通りの結果になります」といった断定的な発言をする弁護士には注意しましょう。 法律問題には不確実性が伴い、100%確実な結果を保証することはできません。
誠実な弁護士であれば、依頼前に、解決の見通しとリスクを説明してくれます。例えば次のような点です。
- 主張が認められる可能性(現実的な見通し)
- 予想される相手方の反論
- 最悪の場合のシナリオ
- 解決までにかかる時間
- 必要な費用の概算
- リスクや不利な点
誠実な弁護士は、楽観的な見通しだけでなく、不利な見通しも含めて伝えてくれます。
反対に、都合の良い情報だけを伝え、リスクを説明しない場合は注意が必要です。
依頼する前に、現実的な見通しとリスクについて十分に理解したうえで依頼するかどうかを判断することが大切です。
無料相談前に準備すべき「4つのポイント」
弁護士を探し始める前に、まずは自分が抱えている問題の内容や希望する結果を整理しておくことが大切です。
具体的には、以下の4つのポイントを書き出しておくとよいでしょう。
- トラブルの内容:どんなトラブルで困っているのか
- 発生時期:いつ問題が発生したのか
- 相手方の情報:相手方は誰なのか
- 希望するゴール:どんな結果を望んでいるのか(慰謝料請求、契約解除など)
情報を整理しておくことで、弁護士も状況を素早く把握でき、限られた相談の時間内でも、より的確な解決策の提示が可能になります。
利便性で選ぶなら「弁護士ドットコム」がおすすめ
弁護士を効率よく探したい場合は、全国の弁護士情報を、地域や専門分野などの条件で検索できる弁護士ドットコムの活用がおすすめです。
プロフィールや取扱分野、解決実績、口コミなどを確認できるため、複数の弁護士を比較しながら検討できます。また、サイト上から問い合わせや相談予約ができる点も特徴です。
- 無料相談可能
- 法テラス利用可
- 夜間・土日相談可
- 女性弁護士
- 英語対応可
- 地域(都道府県・市区町村)
- 専門分野(離婚、相続、交通事故など)
これらの条件を組み合わせて絞り込めるため、自分の希望に合った弁護士を効率よく見つけることができます。
弁護士への無料相談で不安を解消しよう
ここまで、弁護士の探し方と、避けるべき弁護士の見分け方を紹介しました。
これらを踏まえれば、自分に合った信頼できる弁護士を見つけやすくなるはずです。
弁護士への相談は勇気がいることかもしれません。しかし、法律トラブルは早めに相談するほど解決しやすいケースが多くあります。
多くの弁護士が無料相談を実施しています。まずは気軽に相談してみてください。実際に話すことで、弁護士との相性や解決の見通しも見えてくるでしょう。
弁護士ドットコムで「最適な弁護士」を見つけるには?
弁護士ドットコムの「弁護士検索」なら、あなたの悩みや希望条件に合った弁護士を3ステップでスムーズに探せます。
分野ごとの専門性や相談対応のスタイル、料金の目安なども比較できるため、はじめての方でも安心して選べます。
ステップ1 地域・分野を絞り込んで検索
まずは、相談したい分野と地域を指定します。
希望する「地域」と、相談したい「ジャンル(離婚・相続など)」を指定するだけ。地元の事情にも詳しく、そのトラブル解決に強い弁護士が一覧で表示されます。
ステップ2 解決事例・人柄・利用者の声を確認
弁護士の「解決事例」や「利用者の口コミ」を見てみましょう。過去にどんな問題を解決したか、話しやすい人柄かなどを事前に確認でき、ミスマッチを防げます。
ステップ3 無料相談の申し込み・一括見積もりを活用
気になる弁護士がいれば、Webや電話ですぐに相談予約が可能です。
費用が心配な場合は「一括見積もり」がおすすめ。複数の提案を比較して、納得のいく弁護士を選べます。
無料相談申し込み後の流れ
相談当日に依頼するかどうかを決める必要はありません。弁護士のアドバイスや提示された費用などを踏まえてゆっくり検討できます。安心してご相談ください。
弁護士を探す方法についてよくある質問
弁護士ドットコムの口コミや解決事例は、どの程度信用できますか?
口コミは、運営事務局が契約書等の証明書類を一件ずつ目視で確認し、実際の利用者による投稿であることを厳格に審査しています。
高い信頼性がありますが、評価は個人の主観や相性にも左右されます。解決事例や経歴も併せて多角的に判断することが大切です。
複数の弁護士に相談してもよいのでしょうか?
複数の弁護士に相談することは全く問題ありません。弁護士にも専門分野や考え方の違いがあるため、多角的なアドバイスを受けられ、相性の良い弁護士を見極められます。
ただし、他の弁護士にも相談していることを伝え、最終的には1人の弁護士を選んで依頼しましょう。
弁護士に相談したら、必ず依頼しなければいけませんか?
いいえ、相談のみの利用でも問題ありません。相談後に依頼するかどうかは自由です。
特に初回相談は、法的アドバイスや見通し・費用を聞く機会として積極的に活用しましょう。
依頼前に弁護士と相性が悪いと感じたら、どうすべきですか?
弁護士との相性は問題解決に大きく影響します。
話を聞かない、説明が難しすぎてわからない、質問しにくいなどの違和感があれば、無理せず別の弁護士を探しましょう。
弁護士への依頼は、トータルでいくらかかりますか?費用体系を教えてください。
費用は事件内容で異なりますが、相談料(30分5,000円程度、無料もあり)、着手金(数万~100万円超)、報酬金(獲得額の10-20%)、その他実費などがかかります。
支払いは一括が原則ですが分割や法テラス利用も可能です。依頼前に費用の内訳と総額の見積もりを書面で提示してもらい、納得したうえで契約しましょう。
経験が豊富な弁護士と、そうでない弁護士では何が違いますか?
経験豊富な弁護士は判断力と対応力に優れ、類似事件の経験から展開を予測し交渉や弁論を行えます。一方、経験が浅くても、常に最新の知識を収集していたり、対応が丁寧だったりといった強みがある弁護士もいます。
重要なのは経験年数だけではありません。あなたの問題についての解決実績や、専門分野、相性などを総合的に判断して選びましょう。
小林芳郎弁護士
マイタウン法律事務所新横浜事務所所長
早稲田大学法学部を卒業後、商社での5年間の営業経験を経て、青山学院大学法科大学院を修了し弁護士となる。神奈川県弁護士会では、法律相談センター運営委員会や高齢者・障害者の権利に関する委員会の委員を務める。前職で培った交渉力とスピード感を活かした、事件の早期解決が信条。相談者の声に耳を傾け、真の要望を引き出す二人三脚のサポートを重視している。趣味はブラジリアン柔術。
登録番号40443(神奈川県弁護士会)