東谷 良子 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
中学生の頃、テレビで「7人の女弁護士」という女性弁護士のドラマを見て、弁護士という仕事に魅力を感じたことが最初でした。犯罪や事件については、ニュース等でも様々な報道がなされていますが、その裏側には、犯罪に至る経緯など、報道されない様々な事情が隠れているということを知り、表面上だけでなく、その裏方に関わることができる職業であることに魅力を感じました。
その後、世の中には理不尽な犯罪の被害に遭う方がいること、女性や子どもが保護されない制度になっていることについて、少しでも自分が力になりたいという気持ちから、弁護士を目指しました。企業法務よりも一般民事を中心に扱いたという希望があり、今こうして埼玉県で、いわゆるマチ弁として働いています。
今までの経験と現在の仕事内容
埼玉では、様々なことで相談を受けることが多いので、交通事故や労働、貸金返還などの民事事件、裁判員裁判などの刑事事件、離婚や相続、成年後見などの家事事件、破産や管財事件などの債務整理事件、企業の顧問業務など、様々な事件を手がけています。
個人では多様な事件がありますが、弁護団としての活動では、医療弁護団での医療事件や、労働弁護団での労働事件、また出会い系サイト被害対策弁護団において、サクラサイト被害に遭った方の被害救済などを行っております。
印象に残っている案件(事件)
どれも印象深いですが、特に離婚事件については、長い期間をかけて築き上げたものがあるため、非常に難しいものがあると日々痛感しています。
一つの事件として離婚が成立し、養育費その他諸々が定まっても、場合によってはその後十年以上続いていく面接交渉などのやり取りの中で、やはりトラブルが起きてしまうこともあります。そしてそのトラブルが、また別の事件となってしまったりすることもあります。
これは、当事者の中でその「離婚事件」が本当の意味で終わっていないからこそ起こる問題だと思いますので、根本的な解決方法を模索する必要があると感じています。
仕事をする上で意識していること
悩みを抱えた方が弁護士に相談するということ自体が、精神的には負担が大きいことだと思いますので、相談に来られた方が、少しでもお話しやすいようにするよう意識しています。
法律相談とは、我々弁護士としては毎日やっている業務であり、時間的制約もありますから、専門用語を多用したりしてしまいがちです。なるべく平易な言い方、たとえ話などを用いて、相談者の方にも多くを語ってもらい、相談に来て良かったと思って頂けるようにしたいと思っています。
関心のある分野
今後は、予防法務に取り組み、本格的なトラブルが生じる前に解決できる方法をご依頼者様と共に考えていけるよう活動していきたいと思っています。
弁護士としては十四年目を迎え、個人の方の事件に加え企業法務も増えて参りましたので、企業様との関係においても相談しやすい関係を構築していきたいと思っています。
また、さいたま家庭裁判所で家事調停官(調停担当の裁判官)を経験しておりますので、家事事件については取り扱った経験が多く、今後も様々なご相談に対応していくことができます。
また日本弁護士連合会の両性の平等委員会では副委員長も務めておりますので、家事事件等において構造的な問題がある場合には、日弁連として取り組みを行えるよう活動していくつもりです。
ページを見ている方へのメッセージ
1人で悩み過ぎる前に、ぜひ相談をして頂きたいと思います。相続などでも、親族間で話し合い、どうしようもなくこじれてしまってから相談に来る方がやはり多いです。
早めに相談してもらえば上手く処理できることは、本当に多いのです。
個人の方の業務のみならず、企業法務においても、トラブルになる前に相談をしていただくことで解決までの道筋が示しやすくなります。今後は、トラブルになってからではなく、トラブルになる前の予防法務が重要になるのではないかと思っております。
普段から弁護士とつながりを持っておくことも大事だと思いますので、何かございましたら、事件や事故が起こる前であってもご相談いただければと思います。