依頼者一人一人の思いに向き合い、納得感のある解決を追求
法律を学びながら、他分野にも触れて知見を広めた学生時代
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
正直なところ、あまり明確な理由があったわけではありません。ただ、高校生の頃には、大学で専門的な知識を習得して、その知識を活かして社会の役に立つような仕事をしたいという漠然とした思いがありました。
数学が得意だったので経済分野への進学も考えていましたが、進路を決めるためにいろいろと調べる中で、法律も論理的な学問であり、数学の考え方に近いことを知りました。それがきっかけで法律の世界に興味を持ち、大学の法学部へ進学することを決めました。
大学生になってからは、法律を使った仕事として、国家公務員や法曹になることを考えていました。何が自分に向いているかを考えたときに、法曹の中でも、一つ一つの事件や個人の困りごとに向き合って解決に導く弁護士の仕事に魅力を感じ、弁護士を目指すことにしました。
ーーどんな学生生活でしたか?
サボらず授業を受ける真面目な学生でしたね。法学部の授業はもちろん真面目に受けていましたが、弁護士になるためには法律の知識だけでなく、他の分野にも触れておくことが大切だと考えていました。そのため、文学部の心理学や宗教学、農学部の授業など、自分が興味のある分野の授業にも積極的に参加して、単位を取得していました。
依頼者が納得感を持てるよう丁寧にサポート
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
離婚や相続など、個人の方の法律トラブルを主に扱っています。
近年はAIの技術によって、契約書チェックなどの弁護士の仕事をAIが代わりに行うサービスが登場しています。しかし、離婚や相続においては、法律だけで一律に解決できるわけではなく、当事者の様々な感情も考慮して解決策を考える必要があります。このような複雑さがある分野については、AIによる判断は難しく、人としての弁護士の存在が依然として重要だと考えています。そのため、離婚や相続に注力し、一人一人の思いに向き合って仕事をしていきたいと思っています。
ーー仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
依頼者が解決について納得感を持てるようにすることです。
弁護士にとっては案件が解決すればそれで終わりですが、依頼者にとっては、解決した後も生活が続いていきます。もし、解決について「あのときの判断は何か違ったな」という違和感や不満があると、その後の生活にもよくない影響が及ぶ可能性があります。
そのような事態を避けるために、依頼者には解決までの過程で「やれることはやりきった」「自分なりの筋は通した」と納得感を持ってもらいたいと思っています。いつも完全に満足がいくとは限りませんが、なるべく一つ一つの過程で納得感を持ってもらえるように、依頼者の意向を都度確認しながら案件を進めるようにしています。
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
ある離婚調停で、依頼者の意向で早期に解決できたケースが印象に残っています。
その案件を担当するまでは、財産分与について、依頼者のために1円でも多く獲得すること、あるいは1円でも多く減額することが弁護士の腕の見せ所だと考えていました。依頼者の話を詳しく聞き、証拠資料を入念に読み込み、隠し財産の疑いがあれば相手方に対して資料の提出を徹底的に求めることが当然の仕事だと思っていました。
ところが、その依頼者は財産分与にこだわりがなく、早く離婚することを望んでいました。私としてはもっと多くの金額を請求できると思いましたが、依頼者の意向を尊重して、証拠資料をほとんど読まずに「だいたいこのくらいの金額を請求しましょう」とざっくりと決めて、財産分与を請求しました。相手方が請求に応じたため争いに発展することもなく、依頼者の希望通りに早期に解決することができました。
この案件を通して、弁護士が当然力を尽くすべきだと思っている仕事と、依頼者の満足するポイントが異なる場合があると学びました。これまでの仕事への姿勢を反省し、それ以降、依頼者に満足感や納得感を持ってもらえるよう、特に心がけるようになりました。
同じような案件でも依頼者の意向によって解決方法は様々
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
休日はゴルフの打ちっぱなしに行くことが多いです。ゴルフが好きな家族の影響で、家族とよく打ちっぱなしに行っていました。初めてクラブを触ったのは中学生の頃で、大学生の頃から本格的に練習するようになりました。冬場はスキーへ行くこともあります。
また、家で勉強することもあります。法律関係の本だけでなく、心理学や歴史の本など、幅広いジャンルの本を読んで新しい知識を得ることを楽しんでいます。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
今の仕事を地道に続けて、弁護士としての腕を磨いていきたいです。私がメインで扱っている個人の案件は、同じような内容でも、依頼者と相手方の意向によって解決方法やそこに至るまでの流れが変わってきます。一件一件に真摯に向き合い、経験したことのある解決の幅を広げていきたいと思います。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
悩みを抱えて、どうしたらよいのかわからないという状況であれば、まずはご相談ください。思い込みや勘違いなどで、悩まなくてよいことを悩んでいたというケースもあります。そのような場合には、誤解を解いてすっきりして帰っていただければ結構です。もし法的な問題としてお手伝いできることがあれば、一緒に解決に向けて進めていきたいと思います。
一人で悩まずに、まずはお気軽にご相談ください。